施設案内



敵を避けての生活を余儀なくされた折も折、一族の婦人が男子を出生、皆々「不遇の内にも祥事」と喜び、時も偶然に端午の節句に当たりましたので、ささやかな慶びの思いから残り布をつぎ合わせ、のぼりに仕立て5月の空に上げたところ、平家追討使の目に止まる所となってしまいました。

故に湯西川村落では端午の節句の折にも先祖の悲運を追憶して鯉のぼりを立てず、又時を告げる鶏も飼わない風習が続いております。
また一族はこの地に骨を埋め神として祀られたといわれております。
この神の祠が湯西川の高房神社であり、一族の霊を供養する墳丘が川俣や湯西川の地にある平家塚であります。
(『平姓大類系譜』の資料より)

不思議に思って手を入れたところ、川原に湧き出る温泉を発見しました。温泉の湧き出る所ならば子孫の内、誰かは掘り起こすであろうと、先祖伝来の財宝・秘宝、武具、鎧、兜、金の延べ棒等を秘かに埋め、その後も温泉の事を漏らさず、共に不自由を忍び深山の生活に甘んじ続けたのであります。


また、これら財宝の一部は採掘後、大類氏の手によって保管され、現在では平家落人民俗資料館(平家の庄姉妹店)にて展示閲覧することができます。
当旅館(桓武平氏 ゆかりの宿 平家の庄)の館主は、平安の時代から現在に至るまで大類という姓を名乗り、平清盛に代表される桓武平氏の流れを引く末裔という説があります。
※平姓大類系譜図参照

大類氏は始祖:大類五郎左衛門尉行義の祖父:児玉行重が桓武平氏の流れを引く秩父重綱(畠山重忠)の養子になったことから、平姓大類氏の子孫といわれており、「平姓大類系譜」という資料にも残されております。



この度、昔懐かしい古民具の数々・・・“古き良き時代への時感(じかん)旅行”をコンセプトに、お食事処・温泉施設・ロビー・庭園などをリニューアルいたします。
築150年の旧栗山村(くりやまむら)村長邸(平姓大類家)を再生。日本ならではの情緒あふれる調度品の中に溶け込んだ快適性を追求した最新の設備。
古民家の本来の魅力である木の暖かみを最大限活かしながら、照明や家具・調度には現代的な美的感覚を取り入れ「レトロモダン」な空間を実現。
「ほっとするけどお洒落」な時感(じかん)をお過ごしいただけます。


