はしもと屋からの、ごめんなさい
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主人(橋本卓弥)が東京の修業から戻り、この宿を継いでから、早、十年の月日が経とうとしています。
明治の時代から四代続く宿ですが、継いだ当初は宿のことを知っていただく機会は限られていました。
インターネットを通して、お客様の層はぐっと広がりました。
常連様はもちろん、近隣の県、遠くは北海道から沖縄、そして海外のお客様からもご予約を頂けるようになりました。
そんな中、予約サイトで伝えられる情報は、はしもと屋の全てではなく、小さな誤解を招くこともでてまいりました。
お客様と私共のお互いの幸せのために。
はしもと屋へご予約の前に、知っていて頂きたいことをいくつかお話ししたいと思います。
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遠くてごめんなさい
氷見市街地から、車でさらに15分。(石川県七尾市との県境付近。)
氷見の中でも奥にあります。
でも、この場所だからこそ楽しめる魅力があります。名勝、虻が島の正面に位置し、海越しの立山連峰を見るのに一番の特等席です。
夏でしたら海の透明度も違います。 -
古くてごめんなさい
建物は決して、立派ではございません。
築40数年経っております。
お店の外観も寂しいかもしれません。主人が店を継いでから、トイレ、お風呂の一部、一階の廊下、広間の壁や照明、玄関前のアプローチなどなど、少しずつではありますがリフォームをして、少しでもお客様に気持ち良く過ごして頂けるように、日々皆で努力しています。
古さ故、お客様にご不便をおかけすることもあるかもしれません。
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小さくてごめんなさい
客室、わずか6部屋。
海の見えるお部屋が3室、山側のお部屋が3室。
お部屋にトイレはついていません。
それに、約30畳程の大広間。浴室が2つ。
ほんとうに小さな小さな宿です。
主人が一人で料理の全てを担っておりますので、
完全予約制で、一日にお受けできる組数も、3組〜4組とさせて頂いています。たとえ、お部屋が空いていても、それ以上はお断りすることもあります。
提供できるお料理、おもてなしの質を大切にしています。
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温泉じゃなくてごめんなさい
はしもと屋は温泉ではありません。
お風呂は沸かし湯です。浴室から、海を見ることができます。
朝少し早起きして、お風呂につかりながら日の出を見るのも最高ですよ
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なんにもなくてごめんなさい
はしもと屋の周りにはお店は何にもありません。
コンビニまで、車で10分。
周りは海と山。静かな場所です。豊かな自然が、魅力のひとつです。
桟橋で過ごす時間。海鳥の声。感じる風。波の音。
夜はまっくら。満天の星空。なにもない所に身をおいて、日頃の疲れを癒して頂きたいと思っています。
カメラや、お気に入りの本をお持ち頂いて過ごして頂くのもいいのかなと思います。
まだまだたくさんの「ごめんなさい」があるかもしれません。
お客様が宿をお選びになる基準は様々です。
上記のことをご理解頂けた上で、はしもと屋へお声掛け頂けたのなら、こんなに幸せなことはありません。
お泊り頂いたお客様からは、はじめは心配だったけど、いざ、はしもと屋で過ごしてみると、上記のことはどうでもよくなると言ってくださる方も。
(本当にありがたいことです。)
”日本一小さな料理旅館”を目指して。
ゆっくりではありますが、日々進化している私達にどうぞご期待ください。
みなさまにお会いできます日を心よりお待ち致しております。