まず訪れたいのが、それぞれの町の顔とも言える古い町並みが残るエリア。これぞまさに「小江戸!」と言いたくなるような風情あふれる通りを歩けば、気分は江戸の昔へとタイムスリップしてしまいそうです。
川越
一番街
江戸時代から続く蔵造りの町並みが続く一番街は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されたエリア。蔵以外にも大正時代の洋館、老舗の和菓子店などの店舗が多数点在し、小江戸川越の雰囲気を満喫できます。一番街の中でも、400年前に建造された木造の鐘楼「時の鐘」は、川越のシンボル的な存在。やわらかな鐘の音の響きとともに川越市民に親しまれています。
一番街
住所:埼玉県川越市幸町15-7
TEL:049-227-8233(小江戸川越観光協会)
※現在は耐震工事中のため、打鐘および夜間のライトアップは実施しておりません。
佐原
佐原の歴史的町並み
古い町並みが残る小野川沿いは、木造の町家建築や蔵造りの建物、大正時代の洋館などが残り、風情ある趣を伝えています。伊能忠敬が30年あまり暮らしたという「伊能忠敬旧宅」が当時のままに保存されていて、関東では初めて重要伝統的建造物保存地区に指定されました。商店や飲食店もあるものの、一般住居として生活する人も多く、江戸と現代がつながる情緒ある町並みが続いています。
佐原の歴史的町並み
住所:千葉県香取市佐原イ
TEL:0478-52-6675(水郷佐原観光協会駅前案内所)
楽しめるスポットも充実しているのが、小江戸観光の魅力のひとつ。菓子店が軒を連ねる横丁で童心に返るもよし、舟の上から違った町の風景を眺めるもよし。素敵な体験は、新鮮な思い出をもたらしてくれそうです。
川越
菓子屋横丁
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川越名物のふ菓子は、全長95cmもある長さが特徴
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懐かしいお菓子との出会いを楽しみたい
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煎餅を焼く醤油の香ばしい匂いが広がる菓子屋横丁
石畳の道に飴や駄菓子、漬物店など22軒が連なる通りが「菓子屋横丁」。古くから商売を営む人情味のある風情が残る横丁では、焼きたての煎餅を販売する店や手作業で飴を作る工房、子どものころに食べた駄菓子を扱う店が並び、童心に戻って楽しむことができます。川越名産のサツマイモを使ったお菓子など、川越ならではのお土産を見つけることもできますよ。
菓子屋横丁
住所:埼玉県川越市元町2-7-10
営業時間:店舗によって異なるが、9:00〜18:00くらい
佐原
小野川舟めぐり
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ゆったり進むので、子どもやお年寄りも楽しめる
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遊覧船には船頭が乗船し、江戸の雰囲気を味わえる
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乗り場は伊能忠敬旧宅の目の前
歴史的な町並みが残る小野川沿いを観光遊覧船に乗りながら観光できる「小野川舟めぐり」は、佐原に来たらぜひとも味わいたい体験の一つ。ゆったりと進む遊覧船に乗りながら、川から情緒ある歴史的な町並みを眺めると、徒歩とは違う発見ができます。乗船時間はおよそ30分で、柳が風に揺れる様子や古い町家や洋館を撮影するのにもオススメ。江戸時代は利根川から物資の運搬の要となった小野川の上で、当時の人々の営みに思いを馳せてみてはいかが?
小野川舟めぐり 町なみコース
住所:千葉県香取市佐原1730-3
TEL:0478-55-9380(株式会社 ぶれきめら)
営業時間:10:00〜16:00(季節によって終了時間の変動あり)
定休日:不定休
利用料金:大人1,300円、小・中学生700円
水運で栄えた小江戸の町は、かつて近辺の河川で良質のうなぎが獲れたことから、現在もうなぎの名店が揃います。ふっくらとしたうなぎの身に、継ぎ足されてきたタレの香ばしいかおり。口に運べば江戸の昔の気分に浸れそうな絶品です。
川越
小川菊
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うな重(上)3,400円。お漬物と吸い物付き
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2階は畳敷きの椅子席で、ゆったりとくつろげる
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歴史を感じさせる木造の建物が目印
江戸時代後期に創業し、200年以上の間、タレを継ぎ足してつくり続ける老舗の鰻店。現在は7代目が秘伝のタレを守り、炭で鰻を焼く昔ながらの製法で、江戸時代から続く味を堪能できます。大正初期に建造された店内は木造の3階建てで、川越市の「都市景観重要建築物等」に指定され、風情のある空間の中で鰻を味わうことができます。
小川菊(おがきく)
住所:埼玉県川越市仲町3-22
TEL:049-222-0034
営業時間:11:00〜14:00 16:30〜19:30(L.O19:00)
定休日:木曜
※鰻が売り切れ次第終了。
佐原
長谷川
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上うな重3,030円(肝吸い、お新香付き)
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創業以来、この場所で変わらずに営業を続ける
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お座敷とテーブル席があり、くつろげる店内
1830年から続く老舗の鰻店で、現在は七代目が切り盛りしています。継ぎ足してつくるタレは甘すぎず辛すぎずサッパリとした味わいで、ふっくらと柔らかな鰻を香ばしく引き立てています。使用する素材にとことんこだわり、千葉産の多古米や東薫酒造のお酒など、地元千葉のものを厳選しています。地元の人から遠方の観光客までさまざまな人が訪れる、佐原の名店の一つ。
長谷川
住所:千葉県香取氏佐原イ584
TEL:0478-54-3011
営業時間:11:00〜19:30
定休日:水曜不定休(祝日の場合は営業)
川越と佐原どちらでも毎年、江戸の「天下祭」を今に伝える祭りが行われます。勇壮かつ豪華絢爛な山車を引き回す、圧倒的な迫力。一年中いつでも山車を見学できる会館で、祭り気分を存分に体感しましょう。
川越
川越まつり会館
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祭りの空気を伝える豪華な山車などが展示されている
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一番街の中心部にあり、観光客も多く訪れる
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展示のほかに、映像による祭りの説明もあり
10月の第3土曜日と日曜日に行われる「川越まつり」は360年以上も続き、国指定重要無形民族文化財に指定されるお祭りです。上部に精巧な人形をつけた豪華な山車は高さおよそ8mで、迫力のある山車が何台も街中を練り歩き、川越の街を昼も夜も盛り上げます。「川越まつり会館」には、実際の山車が展示されるほか、川越まつりの歴史やお囃子の実演などが行われています。
川越まつり会館
住所:埼玉県川越市元町2-1-10
TEL:049-225-2727
営業時間:4月~9月9:30~18:30(入館は18:00まで)
10月~3月9:30~17:30(入館は17:00まで)
定休日:第2、第4水曜(休日の場合、その翌日が休館)
利用料金:一般300円、小中学生100円
佐原
水郷佐原山車会館
300年続く伝統のある「佐原の大祭」は夏と秋に開催され、大きな人形をや鷹などをつけた山車が「佐原囃子」というお囃子とともに町中を練り歩きます。ここ「水郷佐原山車会館」では、実際に使われる山車がそのまま展示されていて、大迫力! ほかにも、古くから祭りで使われ続けている楽器などの道具が展示されていて、佐原の祭りの歴史を知ることができます。
水郷佐原山車会館
住所:千葉県香取市佐原イ3368
TEL:0478-52-4104
営業時間:9:00〜16:30
定休日:月曜(祝日は営業)
利用料金:大人400円、小中学生200円
※あやめ祭り期間中は休まず開館、佐原の大祭期間は20:30まで開館。
古くから栄える小江戸の町には、グルメを唸らせる名店も数多く存在します。ディナーで訪れたいのは、昔ながらの建物をモダンに活かしたレストラン。独特の風情も相まって、小江戸の夜を鮮やかに彩ってくれそうです。
川越
モダン亭太陽軒
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1階には美しいステンドグラスが使われている
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川越市内でも一際目立つ大きな洋館
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西洋会席コースは5,000円(税抜)より
国登録有形文化財に登録されている「モダン亭太陽軒」は、大正11年創業したレストラン。アールデコ調のモダンな建物の中で、和食と洋食を織り交ぜた西洋会席料理をいただくことができます。海老フライやカツレツ、カレーといった大正ロマンを感じさせる洋食も人気。風情のある空間とともに上質な時間が味わえます。
モダン亭太陽軒
住所:埼玉県川越市元町1-1-23
TEL:049-222-0259
営業時間: 11:00~15:00(L.O.14:00)
17:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:月曜(祝日は営業)
※駐車場あり
佐原
夢時庵
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ディナーはコースが2,700円から
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誕生日や記念日などに足を運びたいレストラン
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外観は昔ながらの町家そのものを生かしている
1901年建造の町家の雰囲気を残し、フレンチレストランに改装した「夢時庵(むーじゃん)」。千葉の銚子港から届く旬の新鮮な魚を使った魚介料理や、フランス産のフォアグラを使った本格的なフレンチを、自家製天然酵母パンと一緒にいただくことができます。小野川や風情ある町並みを眺めながら、世界のワインや佐原の地酒とともに気軽にフレンチを堪能しましょう。
夢時庵(むーじゃん)
住所:千葉県香取市佐原イ3403-2
TEL:0478-52-2466
営業時間:11:30〜14:00(L.O.14:00)
17:30〜21:00(L.O.20:30)
定休日:火曜
日帰りの旅ではなかなか体験できない、朝ならではの時間が過ごせるスポットはこちら。清清しい空気の下、まだ静かな小江戸の町を存分に楽しんでみませんか?
川越
シマノコーヒー大正館
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大正時代の趣を感じられる外観
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コーヒーを淹れる様子を眺めることができる
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モーニングセット(ヤキサンド)650円
大正浪漫夢通りにある「シマノコーヒー大正館」は、昭和8年に建造された呉服店を改装した懐かしい雰囲気が漂う自家焙煎コーヒー店。モーニングは8:00から12:00まで注文可能で、ヤキサンドにサラダ、ゆで卵、ドリンク付き。注文が入ってからサイフォンで丁寧に淹れてくれるコーヒーと、柱時計が時を刻む音とともに、ゆったりとした時間をお楽しみください。
シマノコーヒー大正館
住所:埼玉県川越市連雀町13-7大正浪漫夢通り
TEL:049-225-7680
営業時間:8:00〜19:00
定休日:なし
※喫煙可
佐原
水郷佐原水生植物園
水郷佐原水生植物園は、水郷である佐原を代表する人気の観光スポットです。およそ8ヘクタールもある広々とした園内には、島や橋がつくられた池が点在し、水郷地帯である佐原を表現しています。5月下旬から6月にかけて行われる「あやめ祭り」では、400品種、約150万本の花菖蒲(あやめ)が咲き乱れます。期間中は、園内を周遊する観光船も運行し、情緒ある光景を楽しめます。
水郷佐原水生植物園
住所:千葉県香取市扇島1837-2
TEL:0478-56-0411
営業時間:9:00〜16:30まで(季節によって営業時間が異なる)
定休日:無休
利用料金:大人500円、小中学生250円(あやめ祭り期間は大人700円、小中学生350円)
※園内工事のため、平成28年度は5月28日から8月31日のみの開園。
名物や名産には事欠かない小江戸エリア。ここではそれぞれで注目の地ビールと地酒をご紹介します。地元の原材料や水を活かした逸品は、飲んでよし、お土産に贈ってもよし、です。
川越
「COEDO」ビール
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上質な麦芽とサツマイモを使用した「紅赤」411円
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レストランのほか、ワークショップやセミナーもあり
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醸造所をリノベーションしてレストランに
川越に拠点を構えるクラフトビールブランド、「COEDO」。1996年に川越のサツマイモを使った地ビールの製造を始め、現在は5種のビールを販売し、世界の品評会で数々の賞を受賞しています。川越市内の酒店で購入できるほか、樽生が飲める飲食店も多数あり。工房をリニューアルした「COEDO Craft Beer 1000 Labo(コエド クラフトビール・ワンサウザンド・ラボ)」では、限定醸造のビールがモダンチャイニーズ料理とともにいただけます。
COEDO Craft Beer 1000 Labo/Taproom 香麦-Xiangmai-
住所:埼玉県川越市福田59-1
TEL:049-228-0800
営業時間:土・日・祝11:00〜21:00 水〜金11:00〜15:00、17:00〜21:00
定休日:月曜、火曜
佐原
東薫酒造
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酵母が生きている「十富禄酒(どぶろく酒)」
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酒造見学後は、無料できき酒が可能
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佐原のメインエリアである小野川近くにある
江戸時代から続く酒造である「東薫酒造」は、香取市に今も残る2つの酒造のうちの一つ。水郷地帯特有の良質な米とおいしい水を使った日本酒を製造しています。純米大吟醸や生酒などの日本酒のほかに、どぶろくや原酒、長期熟成古酒でつくられた梅酒などの一風変わった商品も展開。酒造の見学も毎日行っており、売店では酒まんじゅうなどの土産品も販売しています。
東薫酒造
住所:千葉県香取市佐原イ627
TEL:0478-55-1122
営業時間:10:00〜16:00
定休日:無休
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番外編小江戸から足を延ばしたいスポット
川越から行くなら巾着田
清流・高麗川沿いの広大な水田跡。その形がきんちゃくのように見えることから「巾着田」と呼ばれるように。四季を通して花々などの自然が楽しめ、とりわけ、9月中旬~下旬の曼珠沙華の群生で有名。
佐原から行くなら成田
日本の空の玄関口・成田空港を擁する成田。江戸時代から「成田のお不動様」と呼ばれ、年間約1000万人もの参拝者が訪れる名刹・成田山新勝寺を中心とした門前町が広がります。
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