専門家厳選!プチ湯治ができる関東甲信越の温泉宿

眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉

仕事にプライベートにと忙しい毎日。「ゆっくりしたいけど時間がない」とお悩みの人は、プチ湯治に出かけてみませんか?古くから伝わる「湯治」文化を気軽に楽しめる関東甲信越の温泉宿を、旅行作家で温泉ナビゲーターの野添ちかこさんにお聞きしました。

 

新潟県 > 魚沼・十日町・津南・六日町・大湯 > 松之山温泉

松之山温泉 和泉屋 <新潟県>

松之山温泉 和泉屋 <新潟県>
松之山温泉 和泉屋 <新潟県>
松之山温泉 和泉屋 <新潟県>

日本三大薬湯のひとつ、新潟県十日町市の松之山温泉に佇む「松之山温泉 和泉屋」は、全5室の小さな温泉旅館。松之山温泉は約1200万年前の化石海水と言われており、海水と同程度の水素イオン濃度を誇る源泉は、消毒効果のあるメタホウ酸を多量に含んだ高張性弱アルカリ性高温泉。成分が体に染み込みやすく、発汗作用や高い保温効果が特徴です。

また、肌がすべすべになる美肌の湯としても知られており、男女別の内湯と露天風呂、予約不要の無料貸切露天風呂で堪能できます。女性用内湯には、肌にやさしい温め、温泉をしっかりと味わえる熱めの2つの浴槽を備えているのもうれしいポイント。

温泉を満喫した後は、1室ごとに趣の異なる客室でゆったり休んで。和洋室や二間続きなど造りもさまざまですが、全室にシモンズ製ベッドを備えています。松之山産コシヒカリをはじめ、地元の食材をふんだんに使用したヘルシーなお食事は、全て女性スタッフの手作り。素朴でやさしい味わいに舌鼓を打って。

 

野添ちかこさん おすすめコメント

雪国ならではの野菜や山菜をたっぷり使ったお料理はやさしい味わい。成分の濃い薬湯に入り、体にやさしいお料理で体の内と外からデトックスできます。客室は2020年、くつろげるベッドルームにリニューアルしたばかりです。



新潟県 > 越後湯沢・苗場 > 貝掛温泉

眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉

眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉
眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉
眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉

かぐらスキー場まで車で約5分、急な「貝掛坂」と狭い「貝掛橋」を渡って訪れる一軒宿「眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉」。開湯約700年の貝掛温泉は全国でもめずらしい「目の温泉」で、白内障や眼底出血、ドライアイに効能があると言われています。また、源泉が約37℃とぬるめのため、ゆったりと浸かってリラックスする長温浴にもぴったり。

野趣あふれる岩造りの露天風呂は、清流や木々に囲まれた癒しの空間。まるで大自然に包まれているような風情が魅力です。夜になると提灯に明かりが灯り、昼間とは違う温泉情緒ただよう雰囲気に。満天の星空の下、存分に湯浴みを楽しんで。

客室は落ち着きのある和室の造り。南魚沼産コシヒカリや地産食材を中心とした山里会席、南魚沼の米と清らかな水で作った地酒も自慢です。

 

野添ちかこさん おすすめコメント

「目の温泉」と知られる名湯。スマホやPC疲れで目がシバシバする、不快感があるといった目の症状があるときに、とくにこの温泉が効果を発揮するはず。源泉そのままのぬるめの温泉は長く入れるので、温泉成分がじわじわと体に浸透して、体の疲れも吹き飛びます。



群馬県 > 水上・猿ヶ京・沼田 > 湯宿温泉

湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋

湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋
湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋
湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋

上信越高原国立公園の入り口、赤谷川沿いに佇む明治元(1868)年創業の老舗温泉宿「湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋」。開湯約1200年の古湯・湯宿温泉はメタケイ酸を多く含む美人の湯として有名で、入浴後には肌がすべすべになると評判。24時間好きなときに源泉かけ流しの湯を堪能できます。

男女で浴場の雰囲気が異なり、男風呂は落ち着いた蔵座敷風の造り。木曽桧張りの脱衣所からは、やさしい木の香りが漂います。女風呂は床が石畳、お風呂の木枠と天井が木曽桧の造りで、日差しが差し込む明るい雰囲気。どちらのお風呂からも坪庭を望み、四季折々の山里風景を楽しめるのも魅力的です。

館内には、若山牧水が泊まった蔵座敷の2階をそのまま残した「牧水の間」が。現在は談話室として利用でき、当時の貴重な調度品や牧水関係の書籍が並んでいます。温泉を満喫した後に立ち寄って、当時の景色に思いを馳せてみては。

 

野添ちかこさん おすすめコメント

小さな宿ながら、質のいい美肌の湯がかけ流しで楽しめます。「みなかみ紀行」をこの宿で執筆した若山牧水に倣って、テレワークするのもいい。昔からプチ湯治プランに定評ありの宿ですが、現在は素泊まりプランのみ。食事をもっていくか、「たくみの里」のカフェなどもおすすめ。リーズナブルな料金で、湧き水で淹れたモーニングコーヒーのサービスや、時には季節の食材を使った一品がつくことも。心づくしのサービスがうれしい。



新潟県 > 長岡・燕三条・柏崎・弥彦・岩室・寺泊 > 越後長野温泉

越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘

越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘
越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘
越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘

静かな山里の渓流沿いに佇む、国・登録有形文化財の隠れ宿「越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘」。自慢の温泉は、日本屈指の強食塩冷鉱泉。かつては湯治湯として旅人が疲れを癒しに訪れていたそう。濃厚な源泉は昆布茶のように塩辛く、肌にまとわりつくようなとろっとした湯感が特徴です。

源泉は16.5℃と低く、ぬるめに加温しているため長湯にも最適。ゆったりと浸かれば体の芯からポカポカと温まり、湯冷めしにくいのもうれしいポイントです。男女別の大浴場と露天風呂、無料の貸切風呂を備え、五十嵐川の石で組んだ「石湯」では、山里の絶景を眺めながら湯浴みを楽しめます。

客室は、渓流沿いの新館「渓流館」、昭和初期の料亭を移築した国登録有形文化財の本館「緑風館」、山手を望む木造平屋の旧館「りんどう」の3タイプから選択可能。特に、「緑風館」は1室ごとに異なる座敷飾りの意匠を凝らしており、特別な日にぴったりです。夕食は、地元・新潟の幸を天然の湧水で調理した山里会席。源泉で炊いた「温泉粥」が人気の朝食も見逃せません。

 

野添ちかこさん おすすめコメント

プチ湯治をするときに困るのは昼食。この宿では1泊3食や、2泊5食、3泊8食など昼食まで用意してくれる湯治プランがあって、食事の心配をせずにひたすらデトックスできます。温泉は日本屈指の強食塩冷鉱泉。きりきず、やけど、皮膚病などに効果的。




野添 ちかこ(のぞえ ちかこ)さん

野添 ちかこ(のぞえ ちかこ)さん

旅行作家、温泉ナビゲーター。神奈川県出身。旅行・観光の業界新聞記者を経て、2006年フリーランスに。Web、雑誌、書籍などの企画・編集・執筆に携わりながら、日本各地の温泉と宿の隠れた魅力や面白い情報を独自の目線で分かりやすく伝えている。


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