京都最古の花街「上七軒」の芸妓・舞妓が総出演!春の舞踊公演「北野をどり」3月20日開幕

上七軒「北野をどり」1

京都五花街のうち最古の歴史を持つ京都市上京区の「上七軒(かみしちけん)」で、芸妓や舞妓による伝統の舞踊公演「北野をどり」が、2025年3月20日〜4月2日に開催されます。

純和風建築が美しい「上七軒歌舞練場(かみしちけんかぶれんじょう)」を会場とした春の恒例イベントで、純舞踊から台詞付きのコミカルな舞踊劇まで、見どころ盛りだくさんです。

 

70年以上にわたり上七軒の伝統を受け継ぐ「北野をどり」

上七軒「北野をどり」7

北野天満宮の東参道に広がる「上七軒」は、京都五花街のなかでも最古の歴史を持つ地域。室町時代中期の15世紀半ば、北野天満宮の社殿改築で余った材木を使い、7軒の茶屋が建てられたことがその始まりとされています。

その後、天正15(1587)年に北野大茶会を催した豊臣秀吉が、名物の御手洗団子を大いに気に入ったことがきっかけとなり、京都を代表する茶屋街として繁栄してきました。

また、上七軒は織物の街・西陣の奥座敷とも称され、その独特の格式と風情から、他の花街と一味異なる落ち着いた雰囲気を漂わせます。

上七軒「北野をどり」5

昭和27(1952)年、北野天満宮の千五十年大萬燈祭にあわせて初演が行われた「北野をどり」は、その後70年以上にわたって上七軒の春の恒例イベントとして親しまれています。

上七軒「北野をどり」7

上演の舞台となる「上七軒歌舞練場」は純和風の建築様式が特徴の劇場で、敷地内に広がる日本庭園も見どころのひとつです。

 

純舞踊から台詞劇まで内容盛りだくさんの公演

上七軒「北野をどり」3

「北野をどり」では、第一部として台詞付きの舞踊劇が繰り広げられます。2025年の舞踊劇のテーマは「西遊記」。天竺に向かう三蔵法師や孫悟空の波乱に満ちた旅が、コミカルな新作長唄舞踊劇となって披露されます。

上七軒「北野をどり」8

第二部の純舞踊では、長唄の名曲から季節感豊かな旋律を選び、粋で華麗なお座敷の風情で観客を魅了します。

日本の四季の彩りを芸舞妓がテンポの良い純舞踊で表現し、その様子はまるでひと夜お茶屋に上がったかのような情緒にあふれています。

上七軒「北野をどり」6

そして公演のフィナーレを飾るのは、北野をどり定番の「上七軒夜曲」。利休椿に見染められた早咲きの室の梅が、恋の手管を習う場面を描いた演目で、黒裾引姿でそろえた熟練の芸妓と、色とりどりの華やかな衣装に身を包んだ初々しい舞妓が総出演する様子は、まさに圧巻の一言です。

上七軒「北野をどり」2

また、会場にはお茶席も設けられて、舞妓のお点前を見ながらお菓子と抹茶を堪能することも。

春の五花街の先陣を切って開かれる上七軒の「北野をどり」は、京に息づく芸舞妓文化を存分に感じられる大注目の舞踊公演です。舞台上で花開く艶やかな伝統芸能を求めて、春風舞う京都を訪れてみてはいかがでしょうか?

 

第73回 北野をどり

会場
上七軒歌舞練場(京都府京都市上京区七本松西入真盛町742)
公演スケジュール
2025年3月20日〜4月2日
各日とも14:00と16:30の2回公演(開場は開演60分前)
料金
【観覧券】6,000円
【お茶席付き観覧券】7,000円
※全席指定
詳細
「上七軒歌舞会」公式サイト

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