
三重県多気町にある「VISON(ヴィソン)」は、「癒・食・知」を軸とした日本最大級の商業リゾート施設です。東京ドーム24個分の広大な敷地は10のエリアから構成され、約70店舗が点在しています。日本と世界が誇る食文化に触れたり、温浴施設やサウナで癒やされたり、ミュージアムで感性を刺激されたりと、まさに大人のテーマパーク。
今回は、そんな「VISON」の見どころをいくつかピックアップしてご紹介いたします。
目次
「VISON」へのアクセス
車で大阪・名古屋方面から「VISON」へ行く場合、紀勢自動車道(伊勢自動車道)「勢和多気」ICを目指しましょう。そこから約1分で到着します。
伊勢方面から目指す際は、伊勢自動車道「多気ヴィソンスマート」IC(※ETC専用)へ。「VISON」に直結しているため、そのまま乗り入れできます。
公共交通機関で名古屋方面から向かう場合は、名古屋駅にある「名鉄バスセンター」から直通の高速バスを利用するとスムーズ。約1時間40分の道のりです。
大阪方面から目指す際は、まずはJR「松阪駅」へ。そこから三重交通路線バス「VISON」または「おおだい」、「三交南紀」行きのバスに乗り「VISON」停留所で下車します。所要時間は40分ほどです。
広大な「VISON」を効率よく楽しむために
「VISON」は東京ドーム24個分の面積を誇る広大な施設のため、事前に公式サイトのマップで規模感を把握し、訪れたい施設のエリアや位置などを確認しておきましょう。
各エリアに駐車場が完備されており、マイカーで訪れた際も敷地内を車で移動できるので便利です。駐車場の移動は自由にでき、最後に一括で精算するため都度、支払う必要はありません。

駐車場の出入り口には、ナンバープレートを撮影して管理する「ゲートレス駐車場システム」が採用されています。各駐車場で精算可能(200円/60分)です。
「VISON」内での購入金額に応じた無料サービスや、LINEの友達登録で駐車料金無料クーポンがもらえるお得なサービスなどもあるので、事前に公式サイトでチェックしておきましょう。
環境にやさしいEV3輪バイクで快適移動

公共交通機関で訪れた人には、レンタルEV3輪バイクの利用がおすすめ。環境にやさしく、カラフルで見た目もかわいいEV3輪バイクは、「VISON」山頂にあるエリアへもパワフルなモーターで簡単に移動可能です。
EV3輪バイクには2種類あり、普通自動車免許が必要なものと16歳以上であれば普通自動車免許なしでも乗れるものがあります。
※普通自動車免許なしで乗れるEV3輪バイクは最大時速20km以下

そのほか、パワフルアシスト自転車「FUTURE1000」もレンタル可能。吹き抜ける風を感じながら、快適に観光を楽しみましょう。
Future Mobility
- 受付
- アトリエ ヴィソン ターミナル棟
- 設置場所
- 各エリア数カ所
- レンタル料金
- 1時間1,500円、3時間3,000円、半日プラン(6時間)4,500円、宿泊プラン(24時間)5,500円
- 詳細
- Future Mobility
世界的な美食の街をモチーフにした「サンセバスチャン通り」でバル巡り

多気町は、2017年1月に世界有数の美食の街として知られるスペイン・サンセバスチャン市と「美食を通じた友好の証」を締結しました。

友好の証に名付けられた「サンセバスチャン通り」には、現地でも人気のある3つのバルなどが出店しています。現地のシェフから直々に伝授されたレシピに基づく、本場の味を堪能できるエリアです。
EV3輪バイクや「FUTURE1000」をレンタルできる「アトリエ ヴィソン」から、5分ほど北に歩いた場所にあります。
本場での人気も高いバル「Casa Urola」でピンチョスを楽しむ


世界ピンチョス大会のチャンピオンになった、パブロシェフが営む「Casa Urola(カサ ウロラ)」。

バスク地方の伝統的な味わいとシェフの美意識と味へのこだわりを融合させた、現代風バスク料理を堪能できるお店です。

中でも、シェフが世界ピンチョス大会で1位を獲得したメニュー「カルメリータ」(500円※写真中央)は必食。
油でこんがり揚げたバゲットに、ゆでたまごとアンチョビ、ガーリックマヨネーズ、エビの塩ゆでを組み合わせた一見シンプルな構成ですが、頬張るとそれぞれの相性の良さに驚かされます。
Casa Urola
- エリア
- サンセバスチャン通り
- 営業時間
- 11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- なし
- 詳細
- Casa Urola
サンセバスチャン市長もお気に入り「ARATZ」で人気メニューを堪能

ピンチョスをはじめ、魚料理や肉料理、パエリアなどバスク地方の伝統的なメニューを提供する「ARATZ(アラッツ)」。
スペインにある本店は大学や工場に囲まれた場所にあり、常に学生や工場職員の方でにぎわっています。サンセバスチャンの市長も足繁く通っているのだとか。

バスクの伝統を守り、素材そのものの持ち味を生かしたシンプルな料理をメインにしており、日本人の味覚にも合うメニューがそろっています。

中でも人気なのが「アルボンディガス」(1,800円)。
豚と牛のひき肉で作った肉団子を香ばしく揚げ、野菜たっぷりのソースで煮込んだバスク地方の郷土料理です。

トーストしたパンに肉団子とソースをのせるのが現地の食べ方。肉のうま味とソースのコクが口いっぱいに広がります。ぜひ一度試してみてください。
ARATZ
- エリア
- サンセバスチャン通り
- 営業時間
- 11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- なし
- 詳細
- ARATZ
濃厚なチーズがクセになる「EGUN ON」のバスクチーズタルト


「EGUN ON(エグノン)」はチーズを主役としたスイーツを扱うショップです。今までにない、新しい味わいのバスクチーズタルトを作っています。

一押しは「バスクチーズタルト」(1個400円、持ち帰り用3個入り1,200円)。
「ホテルヴィソン」のメインダイニング「IZURUN(イスルン)」の料理長・中武亮シェフが監修したスイーツです。
コンセプトは「ワインと楽しむ大人のチーズタルト」。材料には、世界三大ブルーチーズのひとつ「ロックフォール」が使われています。
独自の焼き方によって生まれるなめらかな舌触りと、ほどよい塩味と甘さのバランスがたまりません。
「VISON」内での食べ歩きはもちろん、お土産にもぴったり。老若男女問わず喜ばれる逸品です。
EGUN ON
- エリア
- サンセバスチャン通り
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- なし
- 詳細
- EGUN ON
ディナーは、世界ピンチョス大会のチャンピオン・パウルシェフの「Zazpi」へ


スペインでは美術館の敷地内に店を構える「Zazpi(サスピ)」。文化人にも愛されるレストランとして広く知られているお店です。
「Casa Urola」と同じく、このお店を営むパウルシェフも世界ピンチョス大会でチャンピオンに輝いた経歴を持ちます。

そんなパウルシェフが手掛ける、フレンチの技法を使った繊細でモダンなバスク料理は一度食べたらやみつきになる品々ばかり。
コースやアラカルトメニューなど充実していますが、やはり世界大会でチャンピオンに輝いたパウルシェフのピンチョスは見逃せません。

パウルシェフが手掛けるピンチョスは、ポテトサラダとエビを組み合わせるなど、シンプルながらも味わい深い一皿です。
ディナータイムのみの営業なので、「VISON」観光の最後に訪問し、「Zazpi」で締めくくるのも良いですね。
Zazpi
- エリア
- サンセバスチャン通り
- 営業時間
- 17:00~23:00(L.O.22:30)
- 定休日
- なし
- 詳細
- Zazpi
「和ヴィソン」で和の伝統食材の魅力に触れ、日常に取り入れる

サンセバスチャン通りの隣に広がる「和ヴィソン」。みそ、しょうゆ、酢、みりん、かつお節や昆布など、和食を支える食材の工房や専門店が大集結するエリアです。
発酵文化やものづくりの背景を可視化することで「学んで体験できる蔵」を展開。
さらに蕎麦、天ぷら、うなぎなど、世界に誇る和食の魅力を伝える名店も建ち並んでおり、日本の食文化をまるごと堪能できます。
木桶で醸造するお酢を見て、試して、取り入れる「MIKURA Vinegary」

三重県御浜町に醸造拠点を持つ「MIKURA Vinegary(ミクラ ビネガリー)」。

「VISON」の醸造所にも杉の木で覆われた発酵室に3台の木桶が設置されており、ガラス越しに発酵や製造の風景を誰でも気軽に見学可能です。

三重県多気町製造の酒粕を表面発酵法で醸す赤酢「朱音(あかね)」と、三重県多気町産の玄米から造った玄米酒を静置発酵法で醸す玄米黒酢「玄(しずか)」、赤酢の味わいはそのままに、使いやすく仕上げた白酢「月下(げっか)」の3種類が醸造されています。


また、店内で販売されている酢はすべて試飲可能。3種の酢をはじめ、酢と果汁をブレンドした「&vinegar」やオリジナルのすし酢など、好みの味を探してみてください。

テイクアウト商品の「ソフトクリーム」(440円)は、赤酢の「朱音」入り。そのまま食べてももちろんおいしいですが、さらに追い酢をして食べるのがおすすめです。
ヨーグルトを思わせる爽やかなソフトクリームに赤酢の旨みと酸味が加わり、最後までさっぱりといただけます。
MIKURA Vinegary
- エリア
- 和ヴィソン
- 営業時間
- 10:00~17:00 ※3月1日~10月31日の土日祝は10:00~17:30まで
- 定休日
- なし
- 詳細
- MIKURA Vinegary
400年の歴史を持つ伊勢たくあんを今に伝える「林商店」

400年以上の歴史を持つといわれる「伊勢たくあん」。三重県の伝統野菜「御薗(みその)大根」を原料とし、2年以上じっくり漬け込んで仕上げる伝統的な発酵食品です。
伊勢市に店を構える「林商店」は、そんな昔ながらの製法を守り続けて作った伊勢たくあんを提供しています。

伊勢たくあん独特の風味と味わいには、空気を取り込んで発酵を促す木樽が欠かせません。
店内には、本店から運び込まれた2本の大樽が置かれています。酒屋から受け継いだこの木樽は、なんと100年以上も使い込まれた年代物なのだとか。

御薗大根をナスの葉、柿の皮、唐辛子、ウコンを混ぜ合わせた米ぬかに漬け込んだ伊勢たくあんは、素朴ながら奥深い味わい。かみしめるほどに旨みが感じられ、白ご飯との相性も抜群です。

食べやすいように細かく刻まれた「伊勢たくあんふりかけ」(1,000円)は、常温保存できるよう加工されており、自宅用にもお土産にも最適。
午前中で売り切れてしてしまうこともあるので、入手したい場合は早めに訪れましょう。
また、「林商店」では毎年寒風が吹き始める頃になると、御薗大根を天日と風にさらして自然乾燥させる伝統的な「稲架掛け(はさかけ)」が行われます。店の前にずらりと並んだ御薗大根は、「VISON」の冬の風物詩にもなっているそうです。
林商店
- エリア
- 和ヴィソン
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 火曜、木曜
- 詳細
- 林商店
「本草エリア」で草花の癒やしを体感する

多気町は、古くから薬草と縁があり、「本草学(ほんぞうがく)」という学問が発展している地域。山頂にある「本草エリア」では、三重大学とロート製薬株式会社の知見とノウハウを融合させた、本草学の魅力を存分に堪能できます。
多気町で発展した本草学に基づく「本草湯」で癒やしのひととき

温浴施設「本草湯」では、三重大学とロート製薬が連携してレシピを開発した「薬草湯」や「七十二候の湯」に浸かることができます。
バスタオルはレンタルでき、シャンプーやボディーソープは浴室内に設置。フェイスタオル、基礎化粧品セットの販売もあるので、手ぶらで立ち寄れるのも魅力です。


施設内には男女それぞれの浴室に内湯と外湯の2つがあります。

「VISON」内にある薬草園や三重近郊で栽培された素材を生かして作られた「薬草湯」。内湯の定番の湯は、ヨモギや温州ミカンの皮、ビワの葉などが調合。
七十二候(しちじゅうにこう)*に合わせて5日ごとにレシピが変わる「七十二候の湯」は、季節の果実や海藻、塩、ヒノキなど、さまざまな素材が調合されています。
*七十二候…古代中国で考案された季節を表す方式の一つ。半月ごとの季節の変化を示す二十四節気をさらに約5日おきに分け、気象の動きや動植物の変化を表す

また、敷地内にある2階建てのサウナ小屋「VISONサウナ」にも本草湯と同じ薬草が使用されています。

小屋の中には薪ストーブ、電気ストーブが3台設置。座る場所によって温度が異なり、そのときの体調に合った温度帯で無理なく楽しめます。
サウナでじっくり体をあたためたあとは、水風呂に浸かってととのいましょう。

入浴後は広々とした休憩スペースでゆったり。


ショップも併設されており、温浴施設で使われている「薬草湯」と同じレシピの「入浴剤」(1個入り600円、5個入り2,500円)などを購入可能です。
自宅でも本格的な薬草湯を再現できるのはうれしいですね。
本草湯
- エリア
- 本草エリア
- 営業時間
- 入浴6:00~24:00、サウナ10:00~22:00、カフェ9:00~21:00
- 定休日
- なし
- 料金
- 【中学生以上】月~金1,000円、土日祝1,200円
【3歳〜小学生】月~金500円、土日祝600円 - 詳細
- 本草湯
本草研究所「RINNE」でナチュラルなアロマスプレー作りを体験

本草湯から少し離れた場所にある「本草研究所カフェRINNE(リンネ)」。ここでは、和草茶を中心としたハーブティーや野草のクラフトコーラ、ヴィーガンスイーツなどが提供されています。

店内はハーブのやさしい香りに包まれており、足を踏み入れた瞬間から心穏やかな気分に。
オーガニックの食材やコスメ、ファブリック類など、心地よい暮らしのヒントになるアイテムが満載です。

さらに、ハーブや精油を使ったワークショップも開催されています。取材時はオリジナルアロマスプレー作りに参加しました。


作り方はいたってシンプル。12種類の精油から好きなものを選んでブレンドし、好みの香りになったらエタノールと精製水を混ぜます。

ボトルに入れてラベルを貼れば、自分だけのアロマスプレーの完成です。
精油はどれを組み合わせてもうまく調和するように配慮されているので、気兼ねなく好きなものを選びましょう。
そのほか、玄米とハーブを使ったアイピロウや、バスソルトのワークショップもあります。いずれも参加する際は公式サイトで事前予約が必要です。
本草研究所RINNE
- エリア
- 本草エリア
- 営業時間
- 月~金10:00~17:00、土日祝10:00~18:00
※冬季(2024年11月〜2025年3月末まで)は10:00〜17:00 - 定休日
- 木曜
- 料金
- 入場無料
【ワークショップ参加料】オリジナルアロマスプレー作り3,900円、玄米とハーブのアイピロウ作り3,900円 - 詳細
- 本草研究所RINNE
食をテーマにした「アトリエ ヴィソン」で感性を刺激

「アトリエ ヴィソン」は、三重県四日市市を拠点にする陶芸家・造形作家の内田鋼一氏がプロデュースするエリア。包丁や鍋、器など、調理道具の文化を発信しています。
このエリアにあるミュージアムには、内田氏がセレクトした食器や道具がそろうショップも併設。
作り・伝える、学べる・買える場として、伝統産業の活性化に貢献している場所です。
「和ヴィソン」の道路を挟んで向かいにあります。
食をテーマにした「KATACHI museum」で触れる道具の機能美

造形作家の一面も持つ内田鋼一氏がプロデュースした「KATACHI museum(カタチミュージアム)」は、食をテーマにしたミュージアムです。
外壁の土壁は、伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)*でも活躍した左官職人が手掛けました。あえて雨どいを設けず風雨にさらすことで、年月を重ねるほどに深みが増していく造りになっています。
*式年遷宮…神社の祭祀や建物を定期的に新しく建て替える伝統的な儀式のこと

館内には、内田氏が国内外を歩いてセレクトした道具がアート作品のように置かれています。
ショーケースには入れず、大小さまざまな道具をそのまま並べたり吊るしたりする、ユニークな展示方法です。

館内の順路や展示品の解説はありません。何に使う道具なのか、自分たちで想像を膨らませながら、自由に見て回れます。

道具を入手した国が違っても、用途が同じだと形が似てくるから不思議です。
人によって視点はさまざまなので、自由に感想を言い合いながら巡るのも楽しいですよ。

一部の展示にはQRコードが設置されており、道具の用途や入手した国名を確認することができます。
普段使いできる機能美を取り入れて「食」をもっと豊かに

併設のミュージアムショップでは、現代の職人が手掛けた上質な調理道具や機能美あふれるキッチンツールなどが展示販売されています。

三重県四日市市を中心に作られる伝統的な陶器・萬古焼(ばんこやき)の商品も。
萬古焼といえば土鍋で知られていますが、ここでは萬古焼の「グリルパン」((左)15cm2,750円、(右)12cm1,760円)が販売されています。
直火や魚焼きグリルでも調理することができ、そのままテーブルに出しても様になる便利なアイテムです。
ブラックとホワイトのコントラストがスタイリッシュな「鍋つかみ」(1枚3,520円)と合わせて使うと、テーブルがさらにシックな印象になります。
そのほか、普段使いできる器や木の調理道具など、料理好きの心をくすぐるツールが勢ぞろい。展示品の鑑賞だけでなく、存分にショッピングも満喫できるスポットです。
KATACHI museum/museum shop
- エリア
- アトリエ ヴィソン
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 水曜
- 入館料
- 800円(ミュージアムショップで利用できる800円分の買い物チケット付き)
- 詳細
- KATACHI museum/museum shop
三重ならではのお土産がワンストップで手に入る「百福」

バスターミナルの前に位置し、インフォメーションと隣接する「百福(ももふく)」。旅の締めくくりにお土産を調達できる、ベストロケーションです。

店内で購入できるのは、海と山に囲まれた三重の特産品を生かしたお土産たち。

カレーやアオサ味で楽しめる「伊勢うどん」(2食入り600円)や、魚貝類をふんだんに使ったご飯の素「海女めし」(1,180円)、「伊勢海老クリームスープ」(2包入り1,180円)など、バラエティ豊富なお土産がそろいます。

中でも人気なのが、「作フィナンシェ」(8個入り2,300円)。
2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットの乾杯酒と食中酒に選ばれたことで知られる、三重の銘酒「作(ざく)」の酒粕を使用しています。
華やかな日本酒の香りと味わいが、フィナンシェの上品な甘さにマッチ。しっとりとした食感もやみつきになる、本格派の焼き菓子です。

「のりふりふり」(700円)は「百福」を運営し、「VISON」内にも店を構える「のりもも」のオリジナル商品。
海苔の魅力を熟知した「のりもも」が「今までにない“のり体験を”」をコンセプトに開発しました。白いご飯はもちろん、パスタやサラダ、冷奴やスープにふりかけるだけで、新しいハーモニーを生んでくれます。
フレーバーの種類が多いので、迷ったときは「みえの食セレクション認定品」に選ばれた醤油バター味がおすすめ。万人受けする味わいなので、贈る人を選びません。
百福
- エリア
- アトリエ ヴィソン
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- なし
- 詳細
- 百福
3つの個性が織りなす「VISON」ステイ
VISONの敷地内には3つの宿があります。

「ホテルヴィソン」は、山の斜面に立ち全室から大自然を望めるホテル棟と、別荘のような戸建て隠れ家でゆっくり過ごせるヴィラ棟からなる大型リゾートホテル。
「本草湯」が併設されているので、宿泊者は何度でも入浴が楽しめます。

4棟40室の「旅籠(はたご)ヴィソン」は、1棟ごとにコンセプトが異なる宿泊施設。それぞれレイアウトや家具、備品まで違うため、泊まるたびに新しい発見がありそうです。
サンセバスチャン通りに建っているので、買い物の途中で一旦荷物を置いたり、ディナーのあとにすぐ部屋に戻ってゆっくり過ごすことができます。

「HACIENDA VISON(ハシェンダ ヴィソン)」は、2024年8月にオープンした全6室のマナーハウス。日本の「ザ・コンランショップ」がデザインを監修した初めての宿泊施設として注目を集めています。
敷地内でも特に緑豊かな農園エリアにあり、全部屋にキッチンが付いているため「VISON」内で手に入れた食材を使って料理することも可能です。
ぜひ滞在スタイルに合わせて、選んでみてください。
VISON
- 住所
- 三重県多気郡多気町ヴィソン672-1
- 営業時間
- 各施設により異なる
- 定休日
- 各施設により異なる
- 公式サイト
- VISON
ご紹介したエリアや店舗はほんの一部。ほかにも「VISON」には、パティシエ辻口博啓氏プロデュースによる「スウィーツ ヴィレッジ」や、ミシュランガイドパリで星を獲得した手島竜司シェフ監修の産直市場「マルシェ ヴィソン」など、見て、食べて、買って楽しむエリアが満載です。
伊勢神宮から車で約20分とアクセスも良い立地なので、参拝とあわせて旅の予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。
取材・文/露久保 瑞恵 撮影/石井 伸明