楽天トラベル

宿・航空券・ツアー予約

<楽天トラベルトップ > 観光案内「たびノート」・沖縄 > 「久米島ジョーグー」あなたも久米島が好きになる!

地域活性化プロジェクト『旅頃-たびごろ-』

久米島ジョーグーぶらり旅夏

~久米島の自然~

那覇から飛行機で25分の距離にあり、自然・文化・人・食といった沖縄の魅力が車で1周1時間程の島内にギュッと詰まって、沖縄を満喫するのにちょうどいい久米島を、東京から沖縄に移住したライターが取材します。
ちなみに「ジョーグー」とは沖縄の方言で「好き」という意味です。

那覇から飛行機で25分の距離にあり、自然・文化・人・食といった沖縄の魅力が車で1周1時間程の島内にギュッと詰まって、沖縄を満喫するのにちょうどいい久米島を、東京から沖縄に移住したライターが取材します。
ちなみに「ジョーグー」とは沖縄の方言で「好き」という意味です。

周囲をぐるりと海に囲まれた「シマ」には、どんなに小さくてもひとつひとつに、それぞれ違った空気がある。
飛行機の、あるいは高速船やフェリーのタラップから離島に降りたつと、ふいに、空の広さ、海の色、緑の濃さ、出迎える島の人々の表情、それらすべてを含んだ「シマの空気」が、くっきりと鮮やかに迫ってくる。シマは、ひとつひとつが生命体のように、明らかな個性を持っている、と感じるのだ。

久米島は那覇から西に約100㎞。周囲約53㎞、人口約8000人の決して小さくはない島だ。水が豊富で古くは米どころとして知られ、琉球王朝時代には貿易の中継地としても栄えた歴史を持つ。緑深い山と美しい珊瑚礁の海を併せ持ち、人々が暮らす里として長い歴史を積み重ねてきた久米島に降りたつと、私はどこかからりと明るいやさしさとなつかしさを感じる。それはきっと、豊かな自然と共に人の暮らしが「ちょうどいい」サイズできちんと営まれている、という安心感がシマの個性となってにじみ出ているからだろう、と思う。

時も場所も忘れる、
なにもない「シマ」へ

ハテの浜

そんな久米島の中でも「とにかく、一度は行ってみたらいいよ」と、多くの人が口にするのが、島の東側、沖合7㎞にわたって連なる、「ハテの浜」と呼ばれる天然の白い砂の島々だ。天気に恵まれた今回の旅では、まず、そちらへ足を延ばしてみた。

ハテの浜へは船を予約して向かう。移動しながら海の中の様子が見られるグラスボートで、目指す浜まで約20分。船の中から間近で見ると、遠目に見ればエメラルドグリーンの海の色は、浅いところで白い砂が光を反射しているのだと手に取るようにわかる。時折、深くなる場所では大きなウミガメが優雅に海底を横切り、テーブルサンゴの間からクマノミも顔を出す。

Kume Island

ハテの浜を上空から望む

ハテの浜を上空から望む

砂浜から海を眺める

さまざまな海の表情を目の当たりにしながら、たどり着いたハテの浜。そこには、ほんとうに、真っ白な砂と、海と、空だけしかなかった。

何艘かの船が、幾人もの観光客といっしょにこの砂浜の島へとやってくるし、貸しパラソルや簡易売店もある。それでも、あまりにも広々としたまぶしい砂浜の印象は「なにもない場所」だった。熱い砂の上で、圧倒的な空と海に挟まれていると、自分がちっぽけな心もとない存在に思える。そして、その心もとなさが、この風景の中に自分が溶け込んでいくうちに、だんだん深い解放感へと変わっていく。

透きとおる海で、遊泳やシュノーケリングを楽しむ人々の姿が、夢の中の光景のように日差しに溶けている。その、穏やかな砂浜の反対側の浜からは、はるか遠くまで、吸い込まれそうに鮮やかな外海の、深い蒼色のコントラストが広がる。

ここを「ハテの浜」とは、よく名付けたものだと思う。砂と海と空のシンプルな空間はまるで世界の果てのようだ。ここでは時間はおろか、自分がどこに居るのかという感覚も忘れそうになる。ただ、時折、雲の影が真っ白な砂の上を走り去り、風が往くのが視える。

砂浜を散歩

浜で数時間過ごした後、シュノーケリング体験に参加。グラスボートでポイントまで移動し、透き通る海に飛び込んだ。現実感を忘れるような砂浜とは対象的に、海の中を覗いてみると珊瑚や魚たちの生命力であふれているのが、ボートから見たときよりもさらによくわかった。このあたりでは、浜より海の中のほうが現実みたいだ。

なんにもない砂浜だけの「シマ」にも、そこにしかない空気が確かにあった。そう思いながら、またグラスボートにゆられて港へと戻る。そう、シマからシマへと小さな旅ができるのも久米島の醍醐味のひとつだ。

サンゴ礁のリーフで囲われた久米島の穏やかな海

サンゴ礁のリーフで囲われた久米島の穏やかな海

グラスボートからみるサンゴ礁の魚たち

グラスボートからみるサンゴ礁の魚たち

ハテの浜までの渡しとシュノーケリングのポイントまではグラスボートで

ハテの浜までの渡しとシュノーケリングのポイントまではグラスボートで

ハテの浜情報はこちら

※外部サイトへリンクします

星降るようにまたたく、
ホタルの光と出会う

久米島ホタルの会 ミステリーナイトツアー

島の夏の夜の始まりはゆっくりだ。なかなか暮れない太陽が、すうっと海の端へ、線香花火の火が消えるように余韻を残しながら沈んでいくと、ようやく夜が始まる。

この日は久米島ならではの夜の自然を体感できるという、久米島ホタルの会のミステリーナイトツアーに参加した。久米島には1993年に発見された、天然記念物のクメジマボタルが生息している。希少なホタルの保護観察施設として長年活動を続けているホタル館では、ホタルだけでなく、ホタルが生育できる環境にとって必要な、多様な生き物たちについても詳しい資料や生態を見ることができる。

施設内にてホタルや森の生物について説明するガイドさん

施設内にてホタルや森の生物について説明するガイドさん

ナイトツアー

ナイトツアーは、夜のホタル館内と周辺の森や川を手元のライトの灯りだけを頼りに探検する、というもの。クメジマボタルは4月中旬から5月上旬までの限られた時期だけしか見られないが、クロイワボタルやオキナワスジボタルなどの陸生ホタルは、天候や条件次第で夏の間は舞う姿が見られる。また、ホタルは幼虫も発光するので、その光はほぼ年間を通して見られるそう。

ツアーはクメジマボタルを始め、水生、陸生のホタルの違いや周辺に生息するさまざまな生き物についてレクチャーを受けるところからスタート。なんだか、夏休みの自由研究に一生懸命取り組んだ子どもの頃を思い出す。

そして、いよいよ担当ガイドさんと夜の川べりや森の側へと踏み出していく。夜の水辺には想像していた以上に、濃密に生き物の気配が満ちていた。けれど、小さなライトを頼りにぼんやり見ていては見過ごしてしまう。カニやバッタ、テナガエビ、クモ、カエル、ホタルの幼虫、そしてオオウナギ……生き物の姿を見逃さない目ざといガイドさんたちの案内で、ようやく闇の中でうごめくたくさんの命の営みに出会うことができた。普段、部屋の中にいると小さな虫が入ってくるのさえ嫌だと感じるのに、夜の森では、なんだか「こちらがお邪魔しちゃってごめんなさい」という気持ちになる。

  • ■クロベンケイガニ■クロベンケイガニ
  • ■クメジマミナミボタル(幼虫)■クメジマミナミボタル(幼虫)
  • ■タイワンウマオイ(メス幼虫)■タイワンウマオイ(メス幼虫)
  • ■オオウナギ■オオウナギ

水辺に入り、小さな生き物たちの説明をするガイドさん

水辺に入り、小さな生き物たちの説明をするガイドさん

ガイドさんの指示でライトを消すと、目の前の自分の手のひらすら見えない完全な闇が現われた。街なかでは決して体験できない本物の「闇」。それに目を慣らしてから、空を見上げて息をのむ。降るような、満天の、目の中に入りきれない島の星空だ。そこからまた、水辺や森の暗がりへ視線をゆっくりと移すと、ちら、ちら、とまるで空からちいさな星が落ちてきたようにまたたく光に気づく。それが、オキナワスジボタルの光だった。

都会では見ることの難しい満天の星空

都会では見ることの難しい満天の星空

「日本ではホタルは『火垂る』、火花が散るような光が語源と言われていますが、沖縄では『星垂る』、星が降るような光が語源だとも言われているんです」とガイドさんが教えてくれた。久米島の豊かな自然の中でも、土壌や水質を守る努力を続けなければ、このホタルの光とそれを育む生態系は失われてしまうのだという。
夜の島でしか出会えない生き物たちの姿は、私たちが普段の暮らしの中で失ったもの、守るべきものそのものかもしれない。はかなくうつくしい光のまたたきをまぶたに残しながら、久米島の夜は更けていった。

都会では見ることの難しい満天の星空

都会では見ることの難しい満天の星空

クメジマボタルの乱舞(写真:久米島ホタルの会)

クメジマボタルの乱舞(写真:久米島ホタルの会)

クメジマボタル クメジマボタル

今回観察したオキナワスジボタルの発光は一度に3、4匹程度だったが、クメジマボタルは短いシーズンで多くの成虫が群れで舞い飛ぶ。

ホタル館情報はこちら

※外部サイトへリンクします

文・長嶺陽子

フリー編集者兼ライター。結婚を期に沖縄へ移住。
那覇の泡盛居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」で女将としても奮闘中。

久米島海洋レジャー(取材協力) ハテの浜ツアー

半日コース(往復2時間~3時間)
大人3,500円 小人2,500円
一日コース(9:00~16:00内、ライフジャケット込)
弁当付 大人4,500円 小人3,500円
弁当無 大人4,000円 小人3,000円
シュノーケルコース(三点セット込み)
大人6,500円 小人5,500円
ボートでポイントに移動し、サンゴや熱帯魚をお楽しみ頂きます
※セットをお持ちの方は1,000円引き

TEL098-985-8779

FAX098-896-8418

久米島ホタルの会(取材協力) ミステリーナイト・ウォッチング

ミステリーナイト・ウォッチング
大人2,500円 小人1,500円 幼児500円

久米島ホタル館TEL098-896-7100

久米島ホタルの会TEL080-6490-3850

風人(かぜびと)

風人(かぜびと)

  • 風童(かぜわらべ)
  • 風童(かぜわらべ)
久米島空港内に
カフェとキッズルームが
オープンしました。

2016年4月末、久米島空港2階にカフェ「風人(かぜびと)」がオープンしました。こちらでは、久米島ホタルも飛び交う水源豊かな森の中で焙煎される「マキノコーヒー」を提供。夏の青空と久米島の美しい海を背景に飛び立つ飛行機を眺めながら飲むアイスコーヒーは格別です。数量限定の手作りシフォンケーキも一緒にいかがでしょう。公衆無線LANサービスWi-Fi(ワイファイ)やコピー機、プロジェクターなども備えている他、ワーキングスペースの利用も可能です。
また、カフェの向かいにはキッズルーム「風童(かぜわらべ)」が7月にオープン予定で、飛行機の待ち時間に飽きてしまったお子様にご利用いただけます。

風人:TEL.098-996-1139

  • 鳥の口(トクジム)鳥の口(トクジム)

    鳥の口(トクジム)

    岬に登る丘には遊歩道から、まるで鳥のくちばしのような形をした岩が見られます。県立自然公園に指定されており、展望台からはエメラルドグリーンのサンゴ礁とその先に広がる東シナ海を望め、開放感に溢れる景色を楽しめます。

    トクジム情報はこちら※外部サイトへリンクします

  • 宇江城城跡宇江城城跡

    宇江城城跡

    久米島で最も高い宇江城岳の山頂(310m)に築かれた、グスク時代の城跡。久米島の全景をぐるりと一望できます。現在は復元された城壁の石積を残すのみですが、山頂に積まれた石の量は圧巻で、先人たちの歴史の中の営みを感じられます。

    宇江城城跡情報はこちら※外部サイトへリンクします

  • 星空観察星空観察

    星空観察

    人工的な光が少なく、きれいな星空を眺められる久米島は、星空を観察するスポットも豊富。島の人も勧めるのは島尻という集落へ向かう途中の海岸沿いで、満天の星空を見上げながらの散歩はロマンチックです。

  • バーデハウス久米島バーデハウス久米島

    バーデハウス久米島
    久米島町奧武170-1
    TEL.098-996-1139

    海洋深層水を使用した温浴施設。テラスのジャグジーからは、昼は青い海と青い空、夜は満天の星空を眺めることができます。エステも利用でき、最高の癒しの時間を過ごせます。

    バーデハウス久米島情報はこちら※外部サイトへリンクします

  • パインジュース/赤嶺パイン園パインジュース/赤嶺パイン園

    パインジュース/赤嶺パイン園
    久米島町仲村渠108-41
    TEL.098-985-4651

    自家製パイナップルの旨味が凝縮されているのに、あっさり飲みやすい赤嶺パイン園の「パインジュース」。他にも「パイナップルジャム」など、久米島のお土産に最適です。

    赤嶺パイン園情報はこちら※外部サイトへリンクします

  • 車海老フライバーガー/YUNAMI FACTORY車海老フライバーガー/YUNAMI FACTORY

    車海老フライバーガー/YUNAMI FACTORY
    久米島町字兼城1146-1
    TEL.098-996-5087

    久米島の特産品である車海老のフライが贅沢に3尾も入ったバーガー。相性抜群の絶品自家製タルタルソースに、ぷりっとした食感と新鮮なエビの旨みが広がります。

    YUNAMI FACTORY
    情報はこちら
    ※外部サイトへリンクします

久米島へのアクセス

直行便スケジュール(2016年7月16日~8月31日)
JTA093 羽田  14:15発 ⇒ 久米島 16:50着
JTA094 久米島 18:10発 ⇒ 羽田  22:00着
航空機利用の場合
那覇 ⇔ 久米島:約30分
(日本トランスオーシャン航空又は
琉球エアーコミューター利用)
東京 ⇔ 久米島(那覇経由):約4時間20分
関空 ⇔ 久米島(那覇経由):約4時間
仙台 ⇔ 久米島(那覇経由):約6時間
福岡 ⇔ 久米島(那覇経由):約3時間30分
※所要時間は目安です。那覇久米島のご利用日
及び那覇での乗り継ぎ時間によって変わります。
フェリー利用の場合
那覇泊港 ⇔ 久米島
(渡名喜島経由):約3時間30分(フェリー琉球)
(渡名喜島経由):約4時間(ニューくめしま)
(直行):約3時間(フェリー琉球)
(直行):約3時間30分(ニューくめしま)

久米島町役場ページ※外部サイトへリンクします。

久米島町観光協会ページ※外部サイトへリンクします。

久米島町FaceBook※外部サイトへリンクします。

日付から探す

平成28年度久米島町観光誘客促進事業

このページの先頭へ