- 2016年12月、全国33の行事がユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されました。岐阜県には、そのうちの3つ「高山祭」「古川祭」「大垣祭」があり、いずれも春に開催されます。(高山祭は秋にも開催)
- 1高山祭の屋台行事日本三大美祭のひとつ「高山祭」。春の「山王祭」と秋の「八幡祭」の2つの祭の総称です。華麗な「祭屋台」は、巧みな人形の動きを披露するからくり奉納や、仕掛けが施された戻し車など、細部まで匠の技が感じられる造りで、「動く陽明門」とも称されています。夜には、各屋台が100個にもおよぶ提灯を灯し、幻想的な雰囲気につつまれます。
- 2古川祭の起し太鼓・屋台行事毎年4月19日、20日に飛騨市古川町で盛大に行われる気多若宮神社の例祭です。「動」と「静」の2つが共存が魅力の祭りで、特にさらし姿の裸男たちが櫓に集まる「起し太鼓」は迫力満点!“動”の起し太鼓に対し、華麗な「屋台行列」は、“静”。匠の技が結集された絢爛豪華な屋台は、江戸と京都の東西文化が融合した飛騨独特の三段構造が特徴です。
- 3大垣祭の軕(やま)行事大垣の城下町で、360年余の伝統をもつ初夏に行われる「軕(やま)行事」。大垣藩主から賜ったとされる3両の軕と、町衆がつくった10両の軕、全13両の様々な仕掛けが施された軕が、賑やかな祭り囃子とともに曳き回され、華麗な祭絵巻を繰り広げます。夜のライトアップも大迫力。大垣駅周辺には、約600店もの屋台が立ち並び、より一層祭りの雰囲気を盛り上げます。
- 世界的にも珍しい建築様式が残るとして、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された白川郷合掌造り集落。数百年の時を刻む合掌造り家屋を中心に、村の暮らしを育む大自然と長い歴史、現代の生活が見事に調和している”生きている世界文化財”がここにあります。
- 1南北に面して建つ合掌造り合掌造りは、すべて南北に面して建てられています。土地の風向きが考慮され、風の抵抗を最小限におさえるとともに、屋根に当たる日照量を調節して夏は涼しく、冬は保温性が高まる造り。
- 2荻町城跡展望台からの眺め荻町城跡展望台や天守閣展望台からは、集落一帯を見わたせます。四季折々の自然に彩られ、見る人に、まるでおとぎ話の世界にいるような感動をあたえます。
- 3大白川露天風呂露天風呂のすぐ目の前に、雄大な山々と白山国立公園内の美しいエメラルドグリーンの白水湖が広がります。大自然のなかで、ゆったりと寛ぎのひとときを過ごすことができます。
営業時期:6月上旬~10月下旬
- 1300年以上の伝統を誇る独自の漉き方で漉かれ、薄くても丈夫で美しい「美濃和紙」。中でも最上級の書院紙「本美濃紙」は、2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
- 1伝統をうけつぐ選ばれた職人が漉く白く柔らかで美しく、強度の強い「本美濃紙」は、選ばられた職人だけが漉くことを許されています。和紙を光にかざすと、緻密に繊維が絡み合っていることがわかります。
- 2正倉院に保管記録用紙や文化財保存修理用紙などにも使用されており、中でも正倉院に保管されている紙は、大宝2年(702年)に作成された日本最古の紙です。
- 3京都迎賓館の照明本美濃紙は日本を代表するおもてなしの場にも採用されています。京都迎賓館の随一の広さを誇る、「藤の間」の天井を本美濃紙が飾り、賓客をやわらかな光でつつみこみます。
- 「外交官 杉原千畝」は、第二次世界大戦下、ナチスドイツからの避難民に対し、人道主義・博愛精神に基づき、独断で大量の日本通過ビザを発給し、約6000人もの尊い命を救いました。このビザ発給の記録が、ユネスコ世界の記憶候補になっています。
- 1命のビザ外交官であった千畝は、ユダヤ人への迫害が増大するナチスドイツからの避難民を救済するため、2,139通の渡航許可証を発給しました。
- 2杉原千畝記念館千畝に関する数多くの資料を展示しており、彼の偉大な功績に触れることが出来ます。なぜ千畝がビザを発給することになったのか、当時のユダヤ人への迫害の実態、その後の人生などが紹介されているほか、彼の執務室が再現された「決断の部屋」などもあります。
- 3人道の丘公園八百津の街が一望できる高台に、千畝の功績と精神をたたえてつくられた人道の丘公園。園内には、世界平和をテーマにした“平和を奏でるモニュメント”が立ち並びます。
- 岐阜県の南部では、流域の人々の暮らしの中で清流が保たれ、その清流に「鮎」が育つ長良川。この人の生活、水環境、漁業資源が相互に関連する「里川」のシステムが、2015年、FAO世界農業遺産に認定されました。
- 1長良川の鵜飼漆黒の闇の中に船が漕ぎ出し、鵜匠と鵜が一体となって漁を繰り広げます。燃えるかがり火が川面に映り、幻想的な光景が浮かびます。岐阜市では「ぎふ長良川鵜飼」、関市では「小瀬鵜飼」として、毎年5月11日~10月15日まで、毎夜行われます。(増水時および中秋の名月の日を除く)
- 2ヤナ漁長良川の夏の風物詩、「ヤナ」による鮎漁。「ヤナ」とは、川の中に竹等で作った簀の子状の台を設置して魚をとる漁法です。「ヤナ」場の横には、鮎料理を頂ける小屋を建てている場所もありますので、塩焼きや、鮎料理のフルコースを味わうのもおすすめです。
- 3清流長良川「名水100選」にも選ばれている、岐阜市を代表する河川。暖かな時期にはラフティングやキャニオニングなど川のアクティビティを楽しむ人々も多く訪れます。夏には、「全国選抜長良川中日花火大会」も開催されます。
- 2015年に、世界かんがい施設遺産に登録された、関市・美濃市の2市にまたがる用水。この一帯は長良川の河床が低く、干ばつ地帯でありました。1663年(寛文3年)、この地に移住してきた尾張藩の浪人と地元の豪農が、長良川から取水する計画をたて、10年の歳月と私財を使い、当時の岩盤掘削である「たがねと金鎚」で地道に水路の確保を行い完成した用水になります。この用水によって、荒れ地が田んぼに生まれ変り、人々の生活が豊かになっていった功績があります。
- 1当時の面影をのこす水路川湊公園の散策路に流れる曽代用水。すぐ横を流れる長良川よりも、高い位置を流れていることがわかります。近くには、かつて舟運の安全を見守った、約9メートルの上有知湊(川湊灯台)と、舟着場への石段が残されています。
- 2うだつの上がる町並み「うだつ」とは、屋根の両側を一段高くして火災の時の飛び火を防ぐ防火壁のことで、後に装飾が施され富の象徴と言われるようになりました。美濃の市街地には、江戸~明治にかけて造られた、うだつの上がる町家が軒を連ね、往時の繁栄を今もとどめています。
- 3関市にある絶景スポット、通称”モネの池”美しいモネの「睡蓮」の世界を見ることができると注目を集めている、関市・根道神社の境内にある池。通称”モネの池”として知られており、透明度の高い水の中を泳ぐ鯉の姿が幻想的です。