楽天トラベルトップ > 地域活性化プロジェクト『旅頃-たびごろ-』 > <奈良・和歌山・三重>紀伊山地の霊場と参詣道 HOLY GIRL
神話の時代より、神々が慎まる特別な地域として崇拝され、厳粛な信仰をあつめてきた紀伊山地。
この山々を“浄土”と見立て、山岳修行により超自然的な力を得る修験道の地として広まり「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の3つの「山岳霊場」と、そこに至る「参詣道」が生まれました。これが世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』です。
今もなお、周囲を取り巻く山・森・川・滝・温泉・田園などの“文化的景観”が主役であり、モノをみるというよりも、ココロで感じる神聖なエリア。謙虚な気持ちで訪れれば、きっと得られるものがあるはずです。
古代より世に広く知られた聖域・金峯山に、呪術者・役行者が創建したとされる寺院。修験道の本山としても知られます。金峯山寺の本堂・蔵王堂には、約7mの秘仏本尊蔵王権現3体や、多くの尊像が安置されています。
元々は修験道に勤しむ者の僧坊だった場所。時代の流れと共に在り方が変わり、明治8年に吉水神社と改められました。源義経、弁慶、豊臣秀吉などにもゆかりがあり、それぞれの宝物や遺品が残されています。
エメラルドグリーンの水と巨岩、奇岩が織り成す自然の造形美に感動必至。水底まで透けて見える清流とダイナミックな渓谷を、遊歩道から楽しんでみましょう。紅葉の名所としても知られ、秋は絶好のハイキングコースに!
頭を割られた大蛇に遭遇した五條覚澄大僧正は哀れに思い、丁寧に経文を唱え葬ったところ、大蛇が毎夜夢枕に立ち礼を述べられた、という逸話が。人間にとって非常に大事な頭を守護し、頭の病気や学業試験などの願い事を成就して下さる「吉野の脳天さん」として親しまれています。
“関西の軽井沢”と呼ばれる洞川温泉で宿泊を。霊峰大峯山の登山口に湧く温泉で、旅館街には行者の宿泊所として栄えた古格な普請の老舗が並びます。香り高い槙風呂の外湯や、霊水めぐりも楽しみの一つ。
山全体が世界遺産として登録された吉野山。雄大な大自然と世界遺産の建造物をガイドと一緒に歩きませんか?おすすめのルートでは役行者創始の修験道などを巡り、山岳信仰の歴史と魅力をご案内します。
■吉野山の散策ルート例
近鉄吉野駅→ロープウェイ吉野山駅→銅鳥居→仁王門→金峯山寺蔵王堂→東南院→大日寺→喜蔵院→桜本坊→竹林院→近鉄吉野駅(所要時間:約6時間)
■問い合わせ
吉野町観光ボランティアガイドの会
TEL:0746-34-2522(吉野ビジターズビューロー)
料金は無料。交通事情によりご案内できない場合があります。
吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
水を司る大神を主神とする神社。「みくまり」が「みこもり」と訛り、子宝の神として信仰されています。豊臣秀吉が再建したとされる社殿も見もの。桃山様式の本殿、楼門、拝殿が美しい!
五代松鍾乳洞(ごよまつしょうにゅうどう)
昭和4年、赤井五代松氏が標高約900mの山腹で発見し名づけられた鍾乳洞。奥行80m以上に及ぶ鍾乳洞は神秘的で、約8mの石柱や、3~4mの鍾乳石など、表情豊かで迫力のある空間が広がっています。
花矢倉(はなやぐら)
吉野一の展望台と謳われるスポット。眼下に広がる大パノラマは、奈良と大阪の県境である金剛山までも見渡すことができます。春は山々を淡く彩る桜の絶景に心奪われるはず。源義経の家臣・佐藤忠信にまつわる伝説も残る人気の名所です。
名水百選ごろごろ水
五代松鍾乳洞で磨かれ湧出する名水。「ごろごろ」と音をたてて流れていた事から「ごろごろ水」と呼ばれています。水を口にする時、その源を思い描く“飲水思源”という言葉があります。イマジネーションを膨らませ含んでみましょう。
竹林院
聖徳太子の創建と伝えられる竹林院。庭園の群芳園は秀吉の花見の際に千利休が作庭し、細川幽齋が改修したとされます。庭園には、唐椿、こしみの椿など、多種の椿が見られることで有名です。
熊野古道小雲取越の頂上付近で、絶好の大パノラマが広がる百間ぐら。小さなお地蔵様が安置され、百間ぐらの美しい絶景を観に訪れる方々を見守っています。
熊野本宮大社の旧社地。熊野川・音無川・岩田川の合流点の中州には、かつて五棟十二社に能舞台まで立ち並ぶ壮麗な境内があったとされています。信仰の原点となる森には、水害によって流出した中四社と下四社を祀る石祠があり、古から続く人々の願いが渦巻いているような雰囲気が漂い、近年はパワースポットとして多くの人が訪れています。
神倉山の中腹にある熊野速玉大社の飛地境内の摂社。熊野の神々が最初に降臨したといわれる御神体のゴトビキ岩は、古代の神話で神武天皇が登られた天磐盾(アマノイワタテ)であるといわれています。538段の急峻な石段を登り切った先で出合える巨岩ゴトビキ岩は、息をのむ存在感を放っています。
聖地「那智山」へと続く約650mの石畳の参道。入り口には樹齢800年を超す夫婦杉があり、歴史深い古道の面影が漂います。夫婦杉近くにある大門坂茶屋と熊野那智大社では平安衣装がレンタルでき、記念撮影や周辺散策を楽しめます。
西国三十三所の第1番札所として知られる名刹。天正18年(1590)に豊臣秀吉が再建した本堂は、桃山時代の特徴を色濃く残しています。
豊かな自然に恵まれた熊野は自然崇拝の地として知られ、神々が住む癒しと蘇りの聖地として崇められてきました。熊野セラピストが語り部として同行し、古道歩き、地形や自然を活かしたストレッチ、リラクゼーションプログラムを取り入れ、ココロとカラダの蘇りを目指します。
■中辺路の散策ルート例
発心門王子→水呑王子→伏拝王子→祓戸王子→熊野本宮大社(所要時間:約4時間)
■問い合わせ
NPO法人「熊野で健康ラボ」
TEL/FAX:0735-42-0118
お申込は電話かFAXで。希望日の1週間前までにお願いします。ご希望に添えない場合もあります。お早目に予約をお願いします。
高野山 壇上伽藍(こうやさん だんじょうがらん)
平安初期、弘法大師によって開かれた日本仏教の聖地・高野山。壇上伽藍は奥之院と共に高野山を代表する二大聖地。密教思想に基づき19もの堂塔が立ち並び、約48mの巨大な根本大塔には大日如来が安置され、宇宙の中心とされています。
丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
境内に立つ本殿四殿は、一間社春日造りでは日本最大規模のもの。楼門とともに重要文化財に指定されています。創建は1700年以上前と伝えられ、弘法大師はこの神社から社地の一部を授かり高野山を開山したとされています。また紀伊国一之宮の1つに数えられています。
丹生官省符神社(にうかんしょうふじんじゃ)
816年に弘法大師により創建された神社。ここに祀られている丹生明神と狩場明神が猟師の姿になって現れ、従えていた白と黒の犬が弘法大師を高野山へ導いたと伝えられています。境内からは高野山を遥拝することができます。
慈尊院(じそんいん)
高野山の造営と運営のため、816年に創建された寺院。当時、讃岐国から訪ねてきた弘法大師の母は、女人禁制の高野山に参拝できず、亡くなるまでこの地に滞在したといわれ、子授け、安産祈願、乳がん平癒祈願など女性にご利益があるとして有名。
熊野古道をイメージするなら、おそらく馬越峠の風景を思い浮かべる方が多いのでは?熊野古道伊勢路の中で、とくに美しいとされる石畳がヒノキ林の中に続きます。子供の夜泣き封じを願う人々から親しまれてきた「夜泣き地蔵」などの史跡も多く残っています。
馬越峠から山頂を目指すと、そこには巨岩(天狗岩)が!梯子を使って岩の頂上まで登ると、尾鷲湾や市街、熊野灘などの素晴らしい景色が広がります。天狗が住んでいたと言われるほどの険しい道も、この絶景を見れば疲れも吹っ飛びそう。
馬越峠から尾鷲神社への道すがらにある、山小屋風の喫茶店。栄養士であるオーナーが作る、軽食・デザート・お手製ジュースを目当てに訪れてみては?山歩きで疲れた体に染み渡ります。簡易宿泊所も用意されています。※喫茶店は12/12~3/2まで休み
スサノオノミコトを祀り、古くから「尾鷲の総氏神」と親しまれる神社。珍しい奇祭として名高いヤーヤ祭りは、毎年2/1~5に開催。また、神社境内にある巨大な2本の楠は樹齢1,000年以上とされ、道路にまではみ出る大きさ!
熊野に佇む宿で1泊を。神々の息吹を昼夜で感じ、熊野の食材でつくられた食事をいただき、温泉に浸かれば、心も体もすっきり浄化されるよう。語り部と歩く熊野古道ツアーを開催している宿もあるので、ぜひチェックを。
熊野古道語り部友の会では、多くのベテラン語り部がおもてなしの心で歴史・文化・自然などを解説しながらご案内します。紀北町と尾鷲市の境界にある人気の峠、熊野古道伊勢路の中で随一と言われる石畳が、尾鷲ヒノキの美林の中に続いています。夜泣き地蔵などの史跡も多く残っており、これぞ熊野古道という雰囲気を味わえます。
■馬越峠の散策ルート例
道の駅海山→夜泣き地蔵→石橋→馬越峠→馬越公園→尾鷲駅(所要時間:約3時間)
■問い合わせ
熊野古道語り部友の会
TEL:0597-23-3784(東紀州地域振興公社)
語り部1名・1峠につき5,000円。語り部1名でご案内できる人数は20名まで。ご予約はこちら(外部リンク)
七里御浜海岸(しちりみはまかいがん)
熊野市から紀宝町に至る、日本で一番長い砂礫海岸、その長さは約22km。「日本の渚百選」に選ばれています。巨大な獅子が海に向かって咆哮しているような獅子岩と呼ばれる奇岩も。
花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)
「日本書紀」にも登場する日本最古の神社と言われ、世界遺産にも登録。御神体は約45mの巨大な岩で、イザナミノミコトが祀られています。毎年2・10月には「お綱かけ神事」などの祭礼が行われます。
丸山千枚田
約1,340枚もの小さな田が幾重にも重なり、規模の大きさ、景観の美しさで知られる丸山千枚田。「丸山千枚田オーナー」制度があり、オーナーは昔ながらの手作業による田植や稲刈の他、地域イベント等にもご参加いただけます。
湯ノ口温泉
源泉かけ流しの熊野の秘湯として、また地元住民の湯治場として、多くの人々に親しまれてきた湯ノ口温泉。熊野材をふんだんに使用した木の香り漂う温泉施設としてリニューアル。効能豊かなお湯で癒されましょう。
道の駅 紀宝町 ウミガメ公園
ウミガメの保護啓発活動の拠点であり、ウミガメの生態を観察し学べる公園。優雅に泳ぐウミガメの姿を間近で見ることができます。物産館には、軽食や物産販売コーナー、展望テラスも。連日多くの人で賑わいます。
紀伊山地に訪れた際は、ぜひinstagramのハッシュタグ「#熊野古道」をつけて投稿しましょう!