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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #13 笑顔のチカラを信じることができる街

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

あたたかい笑顔は、こころをほっこりあたため、元気を与えてくれる。
そんな笑顔のチカラを信じることができる街、福島県いわき市。
「ひと」と「ひと」とがつながりあい、ぬくもりにつつまれる街には、
明るく、元気な笑い声が響いていました。
明日へのチカラを気づかせてくれる、
そんな“こころ”と“こころ”がふれあう旅へ出かけませんか。

photo by Nobuyuki Kobayashi , realization & text by Yuko Hatakenaka

#13 明日を信じて、つながっていく笑顔。一歩前にふみだすチカラが、生まれる旅へ

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笑顔って不思議。誰かがほほえむだけで、気持ちも明るくなり、元気や勇気を与えてくれる。そんな笑顔のチカラがあふれる街で、"こころ"と"こころ"がふれあう旅のはじまりです。

まず訪れたのは、福島の海を忠実に再現した、環境水族館「アクアマリンふくしま」。「潮目の海」エリアでは、黒潮と親潮がぶつかり合い、多種多様な生き物が生息している様子を再現。左右で全く異なる海の姿を見せ、自然の光と魚たちが織り成す幻想的な世界に、つい時間も忘れ、見とれてしまいます。

震災から1ヶ月もたっていない2011年4月7日。震災の津波の影響で飼育が厳しくなり、避難先で誕生したゴマフアザラシ「きぼうくん」。名前にはいわきの思いが込められているそう。私達の目をじっとみつめて、優雅に泳いでいる姿は、なんとも愛らしい。すぐに「きぼうくん」のとりこになります。

磯の生き物を、実際に手にとって観察するというのも一つの海の楽しみ方。それを体験できるのが「タッチプール」エリア。ウニやヒトデ、なまこやイソギンチャクなどの生き物が出迎えてくれます。

あまりの可愛さで、人気者だったのが、ユーラシアカワウソの赤ちゃん。只今、すやすやお昼寝中。お母さんカワウソは、わが子が気になるようで、何度も何度も様子を見に来ていました。

実際の海が見たくなり訪れたのが、三崎公園の中にある潮見台。全身に潮の香りを浴びながら進んでいくと、海に突き出た展望ポイントに到着。目の前はもちろん、真下にも見える大迫力の太平洋に、ちょっとしたスリルも味わいながら絶景を堪能できます。

いわき市は、板かまぼこ生産量日本一の街。そこで、手作りで素材にこだわった、一味違うかまぼこやちくわを生産している「美味一膳」へ。舌はもちろん、目でも楽しむことができる商品が数多く店内に並べられています。

店内には、嬉しい試食が用意されていました。風味豊かなちくわやかまぼこに、ついもう一つと手が伸びてしまう美味しさ。

通りを挟んだ工房では、かまぼこアート作り体験も可能(予約制)。好きな絵や文字を描き、自分だけのオリジナルかまぼこが作れます。蒸しあがるまでの時間もわくわく。

体験スペースの横には、製造エリアも。かまぼこ職人が、1つ1つ丹精込めて作り上げる様子をガラス越しに見学が出来ます。普段あまり見ることのない、製造過程を見学できるので、体験に来ていた子ども達も興味津津。かまぼこやちくわを身近に感じることが出来る空間。

他にも、たけちくわの体験が可能。なんといっても、焼きたてのたけちくわを味わえるのが醍醐味。あつあつで、風味豊かで、ボリュームたっぷりのたけちくわに、つい笑みがこぼれます。

次に訪れたのは、海のすぐそばにある「いわき・ら・ら・ミュウ」。威勢のいい声が印象的な「まるふと直売店」のご主人に出会いました。お店にはイカやめひかり、生がきなど、色んな海の幸が。

ご主人に勧められて、とびっきり大きい天然の生岩かきを堪能。しお味がきき、身がぎっしり。言葉が出ないほどの美味しさが、口に広がります。

少し小腹が空いたので、海を横目にバーベキュー。ホタテやえび、はまぐりなど海の幸やお肉などを思う存分味わえます。潮風を浴びながらのバーベキューはいつも以上に会話が弾みます。

日が暮れ始めた頃に訪れたのは、ちょうちんがともり、昭和レトロ感あふれる夜明け市場。夜明け市場は震災で被災したり、復興を願い戻ってきた飲食店のオーナーさん達が集まり、一緒に市場をもりあげています。「明けない夜はない」を合言葉に、今日も素敵な笑顔とともに、お店を開いています。

星空の下、心地よい風を感じながら、乾杯。はじめましての人ともすぐにうちとけ、一緒に会話を楽しむことが出来る、アットホームな空間に包まれています。

夜明け市場では様々なジャンルのメニューを楽しむ事が出来ます。おすすめは、トマト味の夜明けハイボール。美味しい物を食べながら、会話に花を咲かす。こころがあたたかくなる素敵な時間を過ごすことができます。

次の日、最初の目的地の「いわき湯本温泉」へ。街を歩くと、あちらこちらに足湯を発見。ここは、源泉かけ流しのあつ湯とぬる湯、手湯が楽しめる「鶴の足湯広場」。地元の人から観光客までホッっと一息つける、憩いの場所。

駅前には、様々なブロンズ像が出迎えてくれます。フルートを吹く少女や、トランペットを吹く男性など、今にも素敵な音色が聴こえてきそう。

小高い丘の上にある温泉神社へお参りに。温泉神社は日本三古泉の一つで、歴史ロマンを感じる場所。いわき湯本温泉の守り神として、そして、健康や縁結びの神様として知られています。なんだかいい事ありそうな予感。

「いらっしゃーい」とやさしい声と笑顔で出迎えてくれた、とうふ工房「奈良屋」のおかあさん。地元の人が集まって、楽しくおしゃべりしている店内には、ゆっくりとした心地よい時間が流れています。

とうふ工房「奈良屋」のいちおしは、大人気の豆乳ソフトクリームと豆腐ドーナツ。豆乳だから、体にもお肌にもやさしい。カロリー控えめで、さわやかヘルシーな味を満喫。

いわき湯本温泉街にはカフェがいっぱい。いたるところにIWAKI COFFEEの看板を目にしました。

色ガラスの窓にココロ惹かれて訪れたのは「カフェテラス SURFING」。キルトや小物のインテリアでいっぱいの店内は、「可愛い」とつい連呼してしまうほど。震災前までは、海が目の前の場所でお店を出されていたそうですが、津波でお店が流されてしまったそう。違う場所でも、変わらないホッとしたあたたかい空間を再現。

31年前のオープン以来、ずっとある「カフェテラス SURFING」の看板メニュー、ナポリタン。ケチャップに秘密のかくし味をブレンドしているそう。はじめての味なのに、懐かしく、やさしい気持ちに。

後ろに飾られているキルトは、オーナー鈴木富子さんの手作り。津波で流されてしまったものの、数キロ先で見つかり、洗って飾っているそう。「どこかでお店を続けていれば、またいつかみんなに会える。そう信じて、頑張っているんですよ」とやさしい笑顔を見せてくれました。鈴木さんの瞳の奥に、ふるさとへの想いが見えたような気がしました。

次に訪れたのは、日本の中のハワイ、スパリゾートハワイアンズ。やさしい音楽につつまれて、ステージに登場したのは、大人気のフラガール達。フラガールの満面の笑顔、そしてしなやかで繊細な踊りを堪能。

フラガール達が披露してくれるのは、しなやかなダンスだけではなく、激しく、情熱的で、全身で表現するダンスも。ウリウリやプイリといった楽器を手に、会場を沸かせてくれます。

スパリゾートハワイアンズの中には、5つの温泉テーマパークが。特に1千平米の江戸情緒あふれる露天風呂は、ゆっくり疲れを癒すのにおすすめ。思う存分遊んだ後は、ハワイ気分を食事から。ロコモコやパイナップルジュースなど、満喫できるメニューがいっぱい。

ショーは昼だけではないんです。夜のショーも見どころ満載。照明に照らされ、昼とは違う雰囲気の中、鮮やかで躍動感あふれるステージ楽しむことができます。

ショーの中盤、私達が息をのむ瞬間があります。それが、ファイヤーナイフダンサーの見せ場。たいまつを振り回し、圧巻のショーが目の前で繰り広げられます。

ムームーやかばん、ネックレスなど、身につけるものも南国ムードに。アロハタウンでショッピング。

今回出会った沢山の笑顔。前を向いて、手をとりあって、頑張っている人の笑顔には、こころに響く、強さややさしさを感じました。はじめて会う人とでも"こころ"と"こころ"がふれあう、そんなぬくもりあふれる場所。この街には、力強く、あたたかい笑顔が生まれるチカラがあふれているような気がしました。

今回訪れた場所
  【福島県いわき市】
環境水族館 アクアマリンふくしま
住所:福島県いわき市小名浜字辰巳町50
    【福島県いわき市】
三崎公園(潮見台)
住所:福島県いわき市小名浜下神白字大作93番地
    【福島県いわき市】
美々一膳
住所:福島県いわき市泉町滝尻字松原55
 
  【福島県いわき市】
港の市場「ら・ら・ミュウ」
住所:福島県いわき市小名浜字辰巳町43-1
    【福島県いわき市】
夜明け市場
住所:福島県いわき市平字白銀町2-10
    【福島県いわき市】
鶴のあし湯
住所:福島県いわき市常磐湯本町三凾281-1
 
  【福島県いわき市】
温泉神社
住所:福島県いわき市常磐湯本町三函322
    【福島県いわき市】
とうふ工房 分家 「奈良屋」
住所:福島県いわき市常磐湯本町天王崎84-1
    【福島県いわき市】
スパリゾートハワイアンズ
住所:福島県いわき市常磐藤原町蕨平50