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ぐんまの小さな温泉
木造校舎の宿 葉留日野山荘
タオル片手に校庭を歩いて湯小屋へ
湯の小屋温泉
木造校舎の宿 葉留日野山荘
の小屋は尾瀬との境界、日本百名山の一座、至仏山の登山口でもある。「葉留日野」とは、この付近一帯の古名で、昔は「はるひのの里」と呼ばれていたという。
  坂道を上ると、なつかしい木造校舎と校庭が見えてきた。そして、何よりも目を引くのが、山荘の赤い屋根よりも高くそびえる2本の巨木だ。「生きている化石」ともいわれるメタセコイヤ(別名アケボノスギ)である。
 「昭和34年、当時の皇太子殿下と美智子様のご成婚を記念して植えられたものだと聞いています。わずか50年で、こんなにも大きくなってしまうんですね。私がここへ来たときは、まだ屋根に届いていなかったんですよ」と、ご主人の高橋伸行さんは話し出した。
  昭和48年、廃校となった山の分校を買い取って、山荘に改築。都会の子どもたちを集めて「冒険学校」を開校した。冬のスキー教室、春の雪遊び、夏の沢登り、秋のススキ小屋作りなど、自然を相手の野外活動を続けてきた高橋さんだが、「もう、だいぶ歳なので……」と数年前に冒険学校は閉校してしまった。現在は息子さん夫婦と、自然と温泉を求めてやって来る旅人たちを迎えている。
  浴衣に着替えて、校舎の中を歩く。廊下も手洗い場も昔の小学校のまま。職員室と理科室は談話室に、講堂だったところは食堂になっている。なんとも不思議な空間である。
  校庭を横切って、浴室棟へ。中は昔の湯小屋風で、素朴な感じがいい。透明でサラリとした湯が、浴槽全体から勢いよく流れ出している。沢の流れる音とカジカガエルの声を聴きながら、のんびりと暮れゆく山のいで湯を愛でた。
  部屋にもどり、しばらくすると廊下から校内放送が聞こえてきた。「夕食の準備ができました。食堂にお越しください」。懐かしさに、胸の奥がジーンと熱くなった。
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(C)2010 Jun Kogure / Hajime Kuwabara
木造校舎の宿 葉留日野山荘
木造校舎の宿 葉留日野山荘 木造校舎の宿 葉留日野山荘
木造校舎の宿 葉留日野山荘
源泉名 湯の小屋温泉 2号泉
湧出量 測定せず(動力揚湯)
泉温 53.0度
泉質 単純温泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動まひ、五十肩ほか
温泉の
利用形態
加水なし、加温なし、完全放流式
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