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「葛城」という名は昔この地が葛の産地であり、 古墳時代に砦が築かれていたことからつけられました。 北の丸が思い描いたのは、城と言っても華美な天守閣や 壮大な石垣ではなく、優雅な庭園とともに平地に建つ 格調高い「平城」。歴史ある城下町掛川の武家屋敷を 模した長屋門や、地元森町の味わいある遠州瓦を 載せた屋根など、地元遠州の建築をもいかした美が 見事に表現され、城郭建築にふさわしい和の風格が 随所に宿っています。 古き良き日本の趣きが非日常へと誘い、安らぎの時間が ゆっくりと流れはじめます。 北陸の古民家の木々を生かす
根曲がり松の手すり
ただそこに佇むだけで、ゆったりとした時の流れと、穏やかな空気を漂わせる“いう建材。 北の丸では客室以外にも、手すり、床、天井と、至る所に良質の原木を宛がっています。 2階のギャラリーへとつなぐ階段の手摺りには、雪の重みで倒れた松が再び起き上がったものをそのまま活かし、空間を引き締めるアクセントとして際立たせています。 郡上八幡の古民家復元専門家が、木の個性を活かして仕上げた工芸的な逸品です。 郭松門のモデル「黒田代官屋敷」
お客様を最初にお迎えする「郭松門(かくしょうもん)」は、静岡県菊川市に残る国の重要文化財の代官屋敷「黒田家住宅」の長屋門をモデルに、スケールを2倍にして建築されました。 茅葺きの黒田家の長屋門とは異なり、郭松門の屋根は銅板葺きで建てられています。 長屋門は、家臣を住まわせる長屋を建て、その建物の一部に門を付けたもので、屋根は長屋と一連となっています。この長屋門の大きさが格式を示していると言われています。 黒田家は、永禄年間にこの地に移り住んだとされ、江戸時代から幕末までこの地の代官を務めました。黒田家住宅は、江戸時代の武家屋敷の格式を伝え、宅地を含めて重要文化財に指定されています。 現在は、第15代当主黒田淳之助さん家族が住んでおり、重要文化財の元城館に実際に子孫が住んでいるのは大変珍しいことです。
ロビーラウンジのバーカウンター
葛城ゴルフ倶楽部の宇刈コース13番ホールに落雷し、倒れた松を3枚におろし、カウンターとして再利用しています。 葛城北の丸の建築後数年間、松から出てくるヤニを毎日ぬか袋で丁寧に拭き上げ、現在のような光沢のあるカウンターに仕上がりました。 残り2枚の木材は、玄関の上り框と玄関正面のカウンターとして利用しています。 ロビーラウンジは、昼は喫茶営業、夜はバー営業を行っております。 木のぬくもり溢れるロビーラウンジでゆったりと流れる贅沢なひと時をお過ごしください。 酒蔵(ワインセラー)
最高のワインを最高の状態で味わっていただくために、北の丸では酒蔵が備わっております。 国内外から約150種類のワインを取り寄せ、設定温度は12度〜14度、湿度は70%〜75%を維持できるように蔵内環境を保ち、ボトルの置き方ひとつにまでこだわっています。 旬の素材を使った料理は質の高いものを少量ずつ、多種の食材を異なった料理法で変化に富んだ味に仕上げています。 味わいの幅が広く、食材も多いので魚には白ワイン、お肉には赤ワインという料理単品に合わせるという考え方よりも、料理方法や出来た料理の彩り、味付に合うものをセレクトさせていただいております。 | |||||||||||||