【唐津くんち】 国指定重要無形民俗文化財 唐津くんちは、唐津神社の秋季例大祭で約400年の歴史を持つと言われます。最大の特色は国内の祭りでは無比であろう曳山【ひきやま】と呼ばれ、漆の一閑張(いっかんばり:木型に紙を張重ね造型する工法)で造られた14台の巨大な芸術品を使うところにあります。 刀町の一番ヤマ「赤獅子」から十四番ヤマ「七宝丸」まで、いずれも勇壮華麗な十四台が登場します。ちなみに1台の製作費を現在のお金に換算すると1億5千万円になるといいます。 この十四台の曳山は、それぞれ獅子や龍、浦島太郎と亀、兜など、昔話に登場する馴染み深いものばかりです。この高さ7メートル余り、重さ2トンから5トンの重量がある赤や青、金など極彩色に美しく化粧された曳山を、揃いの法被姿に身を固めた若者たち数百人が威勢よく市内を曳き回すさまは圧巻、まさに現代の絵巻物です。 この「唐津くんち」は、昭和33年に佐賀県重要有形民俗文化財、また昭和55年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。 くんち期間中の人出は50万人を超えています。 |
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