十勝幕別温泉　グランヴィリオホテル　－ルートインホテルズ－ モール温泉とは？

「モール」はドイツ語に由来しており、亜炭（ピート）などを指しております。
北欧では泥炭の微粉末を湯水に混ぜて入浴しております。
幕別温泉の場合は天然にこれらの泥炭質を含んで湧出しているのです。

この主成分は、「フミン質」または「フミン酸」といわれるもので、[植物性腐食質]
といわれている総称です。鉄物成分より植物成分が多いので植物性温泉と呼んでおります。

熱源は、地下での植物の堆積物による発酵熱と鮮新世（５００万年〜１５０万年前）以降の
火山活動と一般的には考えられています。
その植物の堆積物はすでに亜炭層となり、そこを通過することによってまろやかな肌触りの温泉になるのです。

植物性のモール温泉は世界に２か所しかありません。
この幕別温泉・十勝川温泉とドイツ南西部地区（バーデン・ヴェルテンベルク州、バーデン・バーデン市）の温泉です。
モール温泉の特徴は
①温泉熱の人体皮下浸度が非常に高効率であること。
これは、植物を含んだ物が熱を持っていると皮膚を通す熱のスピードが２倍になるからです。
短時間で体の芯まで温める効果があり、血液の循環を促し、運動障害・腰痛・神経痛・リウマチ等の回復に大いに役立つわけです。

②皮膚を刺激しないこと。泉質が植物性でまろやかなため、皮膚病・外傷・骨折・痔疾等の保養回復に喜ばれております。

③入浴後、肌がすべすべすること。これは植物性泉質にN・M・F（天然保湿成分）が多く含まれており、化粧水の役目をはたすからです。

鉱物泉と同様に薬用効果が認められており、神経痛や胃腸が弱い方に効果があります。