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旅館 きよた インタビュー

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宿の場所は路面電車の荒町駅から歩いて2分程度、シダックスの裏の辺りです。名前から想像できる通り、昭和レトロの雰...
2015年08月30日 08:47:42
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インタビュー「町の雰囲気を楽しむ旅を」

インタビュー風景 路地裏にある古くて小さな宿「きよた旅館」。
見た目には決して快適とは思えませんが、ファンが多く、外国人旅行者の評価も高いとのこと。
その秘密をきよた旅館の濱井憲子(はまいのりこ)さんにききました。

Q. どういうお宿ですか?

戦後まもなく、祖母が始めた小さな宿です。
どなたでも喜んでいただける宿ではないかもしれませんね。
例えば当館にはエレベーターがないので、大きなスーツケースを抱えて「あー…」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
古い施設にも関わらず、良い評価もいただけたのは、ありがたいことです。

Q. どんなお客様が多いですか?

お客様と談笑 ビジネス利用、家族旅行、バックパッカー旅と様々ですね。 特に計画をたてずに、富山へ魚を食べに来たり、イベントに参加したり、時間を自由に使った旅行をする方も結構いらっしゃいます。

蓮如や芭蕉の足跡を巡る旅など、私には思いつかないテーマで旅をしていたお客様もいらっしゃいました。

Q. 設備が古いことへの不満の声はありませんか?

全てのご要望にお応えしたいのは山々なのですが… 有難いことに、この雰囲気が落ち着くとおっしゃってくださるお客様もいらっしゃいました。

お恥ずかしい話ですが、団体のお客様がご宿泊の際、ブレーカーが落ちることもありました。 宿に到着されて、皆さんが一斉に携帯電話の充電やドライヤーを使いはじめると、ブツッって(苦笑)

Q. 銭湯をおすすめしていらっしゃるようですが

フロントで富山県は人口あたりの銭湯の数が日本一なんです。

タイル絵のある関東風、中庭のある関西風の銭湯が混在していて、お湯を沸かす方法も、一般的なボイラーの他に、おがくず、薪でゆっくり時間をかけて焚く銭湯も健在なんです。

それぞれに個性豊かなので、もっと皆さんに知っていただきたいですね。銭湯に半日いた外国人ファミリーもいましたよ。

Q.「とても親切だ」というレビューが多いようですが

私達は普通にやっているだけなので、そういう評価は有難いですね。自分も若い頃はよく旅行に行きました。

旅先で困ったときに、いろんな方に助けてもらいました。自分がしてもらったようにお客様に接するよう心がけています。

お客様にいろいろなお話を聞くのは楽しいですし、お話を伺うことでよりお客様のニーズを知ることができるので、一言二言でも話をするよう心がけています。

Q. 濱井さんのいままでの旅行について教えてください

リオデジャネイロで
リオデジャネイロで

いろんなところへいきました。命の危険を感じることもありました。 鉄橋を歩いて渡っていて列車にひかれそうになったり、シャワーの代わりにアマゾン川にはいったり、海で乗っているボートが沈みそうになったり(笑)

旅先の小さな町で、友達が病気で倒れたこともありました。 周囲の人に病院に連れて行ってもらったら、若い町医者さんが「私の友人が以前日本で助けてもらったから、今度は私が日本人を助けます。 お金はいりません」と1週間そちらで治療をうけ、さらに車で別の病院まで送っていただきました。

この時の経験が、「受けた恩を本人に直接返せなくても、どこかで誰かに返す、次の人に送る」という信念に繋がっています。

アマゾン川で
アマゾン川で

いろいろな旅を経験することで、旅は楽しいだけでなく、人に何かを与えてくれるものだと知りました。 見るもの聞くものが新鮮で新たな視点を与えてくれ、また困っているときに助けてくれた人、どこから来たのと声をかけてくれた人、見送ってくれた人…いろんな出会いがあり、その度に私の何かが変化していきました。

旅に出て、私が一番覚えているのは、「場所の雰囲気」のようなものかもしれません。 滞在先では、ホテルの周りを必ず一回り散歩しました。活気があるのか、のどかな感じなのか。 匂いはどうか。空気は乾いているか。海や山は見えるか。どんな人が多いか。よく売っている食べ物は…。そういう何気ないことです。

国内旅行では、中学項の修学旅行で行った東北が一番記憶に残っています。 青森駅を降りたときに感じた一面に広がるりんごの香りや、各地に残る土蔵や古い家を改装したお店を見て、宮沢賢治が出てきそうだなと思ったのを覚えてます。

見所が多いかとか、名所や名物料理があるかは、自分には関係ありませんでした。行く先々の町の雰囲気を五感で記憶するのが、自分の旅のスタイルのようです。

Q. その経験があったから旅館を継ごうと思ったのですか?

一歳の頃祖母と
1歳の頃、祖母ときよた旅館の前で

私は、小さい頃からお座敷の三味線の音や、お客様の談笑の声を聞いて育ちました。 この旅館を第2の家のようにして、定期的に訪れるお客様方もいらっしゃいました。 ここで陽気に談笑する方、くつろぐ方、養生する方…様々な大人の出入りする様子を見ながら育ちました。

そういう育ちのせいか、様々な人が行き交うのを見るのが好きなんです。 あと、これまでの自分の旅の恩返しをしたいと思っています。

私たちがお客様のためにできることはわずかですが、お客様にとって旅が何か刺激になってほしい、その後の人生に活きるものであってほしいと願っています。 私の考える宿は、旅の主役ではありません。お客様の旅を支える黒子として、ささやかながらお役に立てればと思います。

私にとっての理想の宿は「広場のような場所」です。いろんな人が自由に出入りし、目的がなくてもいられる場所。 人とのふれあいもあれば、1人でもいられる。町の一部として、人が気軽に利用できる場所になりたいと思っています。

Q. 富山への旅行を考えている方に一言

地方都市ならではのことですが、店は都会と違って早く閉まります。公共交通機関は、1時間に1本か2本の事も多いです。事前にご確認を!(笑)

富山は自然に恵まれた、水も食べ物も美味しい所です。でもそういう所、全国に沢山ありますよね…(笑)そういう意味では、ありふれた地方都市の一つかもしれません。

近年、富山市はコンパクトシティ構想を掲げ、共用自転車や市内電車の整備で全国から注目されています。街づくりの視察目的のお客様も増えています。

富山市は、第2次世界大戦で空襲を受け、一面焼け野原になりました。広島、長崎を除いては最大の被害を受けた地方都市です。 犠牲者の慰霊のため、並木や桜が植えられ、現在は緑の多い町です。平和を願って富山を再建してくれた先人たちにも思いを馳せて、富山の町をぶらりと散歩していただきたいです。

濱井憲子(はまいのりこ)

濱井憲子 きよた旅館の次女として生まれる。東京の大学を卒業後、富山に戻り県庁に勤務。 母が亡くなったあときよた旅館を継ぐ。1男2女の母。 趣味は読書、映画鑑賞。好きな作家はジョン・アーヴィング、中島敦、長嶋有。 好きな映画はハリーポッターシリーズ、スターウォーズシリーズ、ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、ホテル・ニューハンプシャー、運動靴と赤い金魚。

取材・制作 パドルアンドチャート

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