慶応3年より代々受け継がれている魚津北山の北山鉱泉は、古今湯治宿として、人々に愛されてきました。
さかのぼること約150年前、慶応3年。4代目仁右衛門の妻が産後の肥立ちが悪く、病に伏していた所、なんと夢枕に白い衣を着た人が、「神社のほこらの後ろから湧き出ている水を飲ませ、お湯につからせると治る。」と云って消えていきました。
仁右衛門はその夢枕にあらわれた人の云われた通りにすると、妻は日に日に元気をとり戻していきました。そのうわさはたちまち広がり、遠方からも多くの人々が集まり、富山県の魚津北山の仁右衛門家へと湯治宿または、子宝の湯として親しまれており、子宝に恵まれないご夫婦にもご利用いただいております。
現在では、古くから伝わる湯治宿としての面影はございませんが、富山湾の海の幸と山菜が存分に堪能できる山間の露天風呂の湯宿として、全国の皆様よりご好評をいただいております。
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Web担当からのご挨拶 |
仁右衛門家のホームページへようこそ。
仁右衛門家は、富山県魚津市の山の中にある小規模旅館です。慶応3年の創業以来、代々湯治宿として主に地元県内お客様に支えられながら営業してまいりました。
湯は滑らかでクセがなく、昔から「子宝の湯」といわれ、子宝に恵まれない夫婦が多く訪れてこられたようです。もちろん、「子宝の湯」というのは迷信でしょうが(笑)。よく温まるのできっと母体に良いということだと思います。
現在では、湯治のお客様は少なくなり、仁右衛門家の雰囲気も「昔ながらの湯治宿」から地元の海の幸・山の幸を使った「料理が中心の湯宿」に変わってきました。
山の宿といっても、漁港まで約15分と海に近く、なによりもここ富山湾は海の幸の宝庫です。季節折々、様々な自慢の郷土の食材が楽しめます。今ではキトキトのお魚を求めて遠方から多くのお客様にお越しいただいております。
最後に、ご来館されるお客様にご忠告。
仁右衛門家周辺ははっきりいってド田舎です。近所に有名な観光地があるわけではありません。周りには、晩に飲みにいけるようなスナックなどもありません。木造部分が多いので、あまり大声で騒がれる方はご遠慮下さい。ついでに、道中の案内看板もちょっと分かりにくいかも(笑)。
でも、近所を散策してみてください。春は雪解けの草花がかわいらしいです。初夏には夜中に蛙の大合唱がはじまることも・・・。最近はあまり見る事のないホタルも楽しめます。夏はセミが大きな声でミーン、ミーンと鳴いてます。カブトムシやクワガタもいますよ。秋は田んぼの稲穂が綺麗です。近所の方々が営む畑の実りもほっと和みます。紅葉も雄大ではありませんが、ほんのりと季節を感じ綺麗です。
基本的に、日常を離れちょっと休んで美味しい物でもゆっくり食べたいな、なんて方に是非お越しいただきたいのです。一晩中、飲んで騒ぎたい!という方々には正直あまり向いてないかもしれません。その場合は、ぜひ全館貸切で(笑)。
元祖仁右衛門家 web担当 清河哲士 |